GeneAce cDNA Synthesis Kit

1st strand cDNA合成キット
cDNA合成
品名 Code No. 包装単位 価格 備考
GeneAce cDNA Synthesis Kit 319-08881 50回用 33,000円  

製造元 (株)ニッポンジーン

表示価格は希望納入価格 (税別) です。

製品説明

本キットは、RNAを鋳型に1st strand cDNAを合成するためのキットです。 M-MLV由来(RNase H-)逆転写酵素「GeneAce Reverse Transcriptase」を採用しているため、効率良く長鎖 cDNAを合成することができます。また、逆転写反応後にRNase H処理を行うことにより、PCR阻害を引き起こす 要因となり得る鋳型RNAを分解することができます。

特長

・cDNA合成に必要な試薬が全てセット・完全長cDNAの合成効率が向上・RNase H処理によりRT-PCRの効率が向上・リアルタイムPCR試薬(GeneAce qPCR Mix シリーズ)との組み合わせに最適

用途

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製品内容

使用回数

包装単位は20 µl反応系での使用回数です。

GeneAce cDNA Synthesis Kit (50回用
構成品 容量 保存 備考
GeneAce Reverse Transcriptase 50 µl x 1 -20°C 活性:200 units/µl
5 x RT Buffer 1 ml x 1 -20°C 5 x RT Buffer に白い沈澱が析出している場合は、室温でボルテックスミキサー等で混和し、完全に均一にしてからご使用ください。
RNase Inhibitor 50 µl x 1 -20°C 濃度:40 units/µl
10 mM dNTP Mixture 50 µl x 1 -20°C  
Oligo(dT)20 primer (50 μM) 50 µl x 1 -20°C 5’-(dT)20-3’ (20塩基オリゴ)
Random hexamers (50 μM) 50 µl x 1 -20°C 5’-(dN)6-3’ (6塩基オリゴ)
RNase H 50 µl x 1 -20°C  
ddWater (RNase free) 1 ml x 2 -20°C  

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使用例

実験例1 長鎖cDNA(10 kb)の合成効率の比較

マウスFM3A細胞 total RNA 2 µgを鋳型に Oligo (dT) primerを使用してcDNAを合成した。得られたcDNAを鋳型に、GeneAce SYBR™ qPCR Mix α Low ROXを用いてリアルタイムPCRを行い、Utrophin遺伝子(NM_011682, 12382 bp)のcDNA量を比較した。プライマーは3’末端から約10 kb付近に設計した。

結果

本キットは、他社製品よりも長鎖cDNAの合成効率が高いことが示された。


実験例2 RNase H処理の効果検証

HeLa細胞 total RNA (2 μg) を鋳型に、本キットを用いてcDNAを合成した。得られたcDNAを鋳型にして、RNase H処理(37℃, 15分間)の有無によるPCR効率の比較を行った。(検出対象:EPAS1遺伝子一部領域 約2.6 kb)

RNase H処理あり(Lane +):RNase H 処理したcDNA(DNA一本鎖)を鋳型にしたPCR産物
RNase H処理なし(Lane -):cDNA(DNA-RNAヘテロ二本鎖)をそのまま鋳型にしたPCR産物
マーカー(Lane M)Gene Ladder Wide 1 (Code No. 313-06961)

結果

RNase H処理によりPCR効率が向上した。


実験例3 total RNAからのcDNA合成とリアルタイムPCR実験


鋳型:cDNA段階希釈 (RNA相当量:10ng, 1ng, 100pg, 10pg, 1pg)
PCR条件:95℃10分→[95℃30秒→60℃1分] x 45サイクル

  1. ISOSPIN Cell & Tissue RNA を使用して、HeLa細胞からtotal RNAを抽出した。
  2. 得られた total RNAを鋳型にGeneAce cDNA Synthesis Kit(本品) を用いて 1st strand cDNA を合成した。
  3. 得られたcDNAを段階希釈し、GeneAce Probe qPCR Mix IIを使用してリアルタイムPCRを行った。(検出対象:β-actin一部領域 )

結果

当社製品を組み合わせて、total RNAからのcDNA合成とリアルタイム PCR を良好に行うことができた。

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Q & A

 
RNase H 処理の必要性について。
RNase H 処理は、1st strand cDNA を鋳型にしたPCR の増幅効率が悪い場合に行います。
逆転写反応後にRNase H処理を行うことにより、PCR阻害を引き起こす要因となり得る鋳型RNAを分解することが出来ます。
「Random hexamers」と「Oligo(dT)20 primer」の使い分けについて
「Random hexamers」
 ランダムにアニールするプライマーで短い逆転写を行うことで、鋳型RNAを広範囲にカバーするcDNAを合成することが出来ます。リアルタイムPCRなどの短いアンプリコンサイズで検出するRT-PCRや、ポリ(A)テールのないRNAや分解したRNA、二次構造をとり易いRNAの逆転写反応等に使用できます。
「Oligo(dT)20 primer」
 ポリ(A) テールを持つmRNAの逆転写反応用プライマーとして使用することが出来ます。完全長のcDNAクローニングやcDNAの3' 末端から始まる長いアンプリコンサイズのRT-PCR等に適しています。

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資料 Data Sheet

製品マニュアル

SDS(Safety Data Sheet)

リーフレット

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関連情報

備考

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問い合わせ先

購入に関するお問い合わせ先
富士フイルム和光純薬株式会社および同社代理店・特約店
製品に関するお問い合わせ先
株式会社ニッポンジーン 学術営業課

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