GeneAce SYBR™ qPCR Mix α シリーズ
リアルタイムPCR用試薬(SYBR™ Green検出系)
新製品 「GeneAce SYBR™ qPCR Mix II」が2023年9月に発売しました。
品名 |
Code No. |
包装単位 |
価格 |
備考 |
GeneAce SYBR™ qPCR Mix α
 |
319-07683 |
300反応用 |
36,000円 |
300反応用 (50 μl反応系), 120円/反応
750反応用 (20 μl反応系), 48円/反応 |
GeneAce SYBR™ qPCR Mix α Low ROX
 |
316-07693 |
300反応用 |
36,000円 |
GeneAce SYBR™ qPCR Mix α No ROX
 |
319-07703 |
300反応用 |
36,000円 |
製造元 (株)ニッポンジーン
表示価格は希望納入価格 (税別) です。
製品説明

GeneAce SYBR™ qPCR Mix α 300反応用
GeneAce SYBR™ qPCR Mix αシリーズは、リアルタイムPCR 用サーマルサイクラー(プレートタイプ)に対応したSYBR™ Green検出系のリアルタイムPCR用マスターミックス(2 x 濃度)です。
試薬が小分け分注されており、操作性に優れています。化学的な修飾を施されたホットスタートPCR用の耐熱性ポリメラーゼ「Hot-Start GeneTaq NT」と最適化されたバッファーにより、非特異的増幅を抑制し、広範囲の鋳型濃度に対し精度の高い分析ができます。
特長
・非特異的増幅を抑え、高い特異性と高感度のPCRを実現
・幅広い増幅鎖長(600bp以下)に対するPCR増幅効率が向上
・ホットスタートPCR用酵素の採用により、特異性の高いPCRが可能
・プレミックスタイプの試薬が小分け分注済みで操作が簡便
注意事項
- 本品は、化学修飾を施したホットスタートPCR酵素を採用しているため、酵素の活性化ステップ(95°C 10分)をPCR条件通り行わないと十分な酵素活性が得られず増幅効率が低下します。
- 本品は、リアルタイムPCR用サーマルサイクラーでのランモード「Fast」の標準プロトコル(95°C 20秒→(95°C 3秒→60°C 30秒) x サイクル)には対応しておりません。
- 本品には、dUTPは含まれていないため、Uracil-N-Glycosylaseによるキャリーオーバー防止処理はできません。
▲このページのトップへ
製品内容
使用回数
包装単位は50 µl反応系での使用回数です。
保存方法
-20°C(遮光)
長期保存する場合は-20°C(遮光)で保存して下さい。
4°C保存の場合は約1ヶ月間の保存が可能です。
・GeneAce SYBR™ qPCR Mix α
構成品 |
300反応用 |
形状 |
2 x GeneAce SYBR™ qPCR Mix α
|
1.5ml x 5本 |
Hot-Start GeneTaq NT, ROX Passive Reference, Mg2+, dNTP Mixture, SYBR™ Green I, stabilizers |
対象機種: ABI GeneAmp® 5700, ABI Prism® 7000/7700/7900, ABI7300, StepOne™ /StepOnePlus™ , MasterCycler® ep realplex |
・GeneAce SYBR™ qPCR Mix α Low ROX
構成品 |
300反応用 |
形状 |
2 x GeneAce SYBR™ qPCR Mix α Low ROX
|
1.5ml x 5本 |
Hot-Start GeneTaq NT, ROX Passive Reference(low conc.), Mg2+, dNTP Mixture, SYBR™ Green I, stabilizers |
対象機種: ABI Prism® 7500, Mx3000P/3005/4000, viiA 7, QuantStudio 12K, 3, 5, 7 |
・GeneAce SYBR™ qPCR Mix α No ROX
構成品 |
300反応用 |
形状 |
2 x GeneAce SYBR™ qPCR Mix α No ROX
|
1.5ml x 5本 |
Hot-Start GeneTaq NT, Mg2+, dNTP Mixture, SYBR™ Green I, stabilizers |
対象機種: LightCycler® 96/480/Nano, Rotor-Gene® 2000/3000/6000/Q, Thermal Cycler Dice®, Smart Cycler® I/II, CFX96 Touch™, iCycler iQ®, iQ5, MyiQ®, DNA Engine Opticon® 1/2, Chromo4, Mini Opticon®, Quantica®, CFX Connect, CFX96 |
▲このページのトップへ
実験例
2種類のReal time PCR装置(ABI Prism® 7500, LightCycler® 96)にて、プラスミドpUC19 DNAを鋳型とし、本品の推奨PCR サイクル条件にて増幅鎖長120bpのリアルタイムPCRを行い、他社製品と増幅効率を比較した。また、融解曲線を描いて非特異的産物の有無を確認した。
実験例1 ABI Prism® 7500を用いた増幅試験
|
Template: |
pUC19 DNA(NTC, 1fg, 10fg, 100fg) |
|
定量PCR 試薬: |
GeneAce SYBR™ qPCR Mix α Low ROX |
|
比較対象: |
A社製品、B社製品 |
|
PCR volume: |
25μl |
|
サンプル数: |
n=3 |
|
装置: |
ABI Prism® 7500 |
|
Run mode: |
9600 emulation mode |
|
PCR condition: |
95°C 10分→(95°C 30秒→60°C 60秒) x 45サイクル |
結果
・増幅効率の比較(他社製品との増幅曲線比較、鋳型DNA濃度におけるCt値比較)


・融解曲線解析 |
 |
 |
 |
GeneAce SYBR® qPCR Mix α Low ROX |
A社製品 |
B社製品 |
実験例2 LightCycler® 96を用いた増幅試験
|
Template: |
プラスミドpUC19 DNA(NTC, 0.1fg, 1fg, 10fg, 100fg, 1pg) |
|
定量PCR 試薬: |
GeneAce SYBR™ qPCR Mix α No ROX |
|
比較対象: |
C社製品 |
|
PCR volume: |
25μl |
|
サンプル数: |
n=3 |
|
装置: |
LightCycler® 96 |
|
Ramp rate: |
4.4°C/sec. |
|
PCR condition: |
95°C 10分→(95°C 30秒→60°C 60秒) x 45サイクル |
結果
・増幅効率の比較(他社製品との増幅曲線比較)

・融解曲線解析(左から GeneAce SYBR® qPCR Mix α No ROX、 C社製品)


考察
GeneAce SYBR™ qPCR Mix α No ROXは、鋳型DNA量が少ない場合でもバラツキが少なく、安定した低いCt値を示した。また、融解曲線解析では、それぞれの鋳型DNA量の増幅産物で、同じTm値の1本のピークが得られ、他社製品と比較し高い特異性が示された。
本品は、非特異的増幅を抑え、高い特異性と高感度のPCRが可能であることが示された。
▲このページのトップへ
Q & A
【基礎編】
- 全てのリアルタイムPCR装置で使用可能ですか?
- プレートタイプの装置に対応しております。一方、ガラスキャピラリータイプの装置(Roche社LightCycler® 1.x , LightCycler® 2.0)には対応しておりません。
- 機種によって対応試薬が異なるのはなぜですか?
- 装置にROXによる試薬の分注誤差を補正する機能が有るか無いかで、対応する試薬が異なります。
- 使用期限は?
- -20°C保存で製造後2年間を使用期限とし、4°C保存の場合は約1ヶ月間の保存が可能です。
- 反応容量のスケールダウンは可能か?
- 推奨容量は25~50μlですが、装置に対応した反応容量に合わせてスケールダウンしていただくも可能です。
- 凍結融解による活性への影響はありますか?
- 凍結融解による活性への影響は認められておりません。弊社では40回凍結融解を繰り返しても、活性の低下は確認されませんでした。
【トラブルシューティング編】
- 増幅の立ち上がりが遅い。
- 1) 本品は化学修飾したホットスタートPCR酵素を用いています。そのため、酵素の活性化ステップ(95°C 10分)を条件通り行わないと十分な酵素活性が得られず増幅効率が低下します。
2) 推奨PCRサイクル条件であることをご確認ください。
3) ABI リアルタイムPCR装置のランモード「Fast」における標準プロトコール(95°C 20秒→(95°C 3秒→60°C 30秒) x 40サイクル)には対応しておりません。ただし、増幅鎖長が100bp前後の場合には以下のPCRサイクル条件にて使用することができます。
95°C 10分→(95°C 15秒→60°C 30秒) x 45サイクル
4) 使用するプライマーは、増幅鎖長が600bp以下となるように設計してください。
- 融解曲線解析のTm値が他社試薬での値と異なっている。
- 試薬に含まれる塩濃度, pH等の試薬組成の違いによってTm値が変動します。
- マスターミックスに粘性や泡立ちがあり分注しにくい。
- ピペッティングをリバース法にて行うことで、粘性や泡立ちによる分注誤差を緩和できます。
▲このページのトップへ
資料 Data Sheet
製品マニュアル
SDS(Safety Data Sheet)
▲このページのトップへ
関連情報
備考
- 本品は試験研究用試薬です。医薬品の用途には使用しないでください。
License
- For Licensee Products sold in the Research Field:
This product is provided under an intellectual property license from Life Technologies Corporation. The transfer of this product is conditioned on the buyer using the purchased product solely in research conducted by the buyer, excluding contract research or any fee for service research, and the buyer must not (1) use this product or its components for (a) diagnostic, therapeutic or prophylactic purposes; (b) testing, analysis or screening services, or information in return for compensation on a per-test basis; or (c) manufacturing or quality assurance or quality control, and/or (2) sell or transfer this product or its components for resale, whether or not resold for use in research. For information on purchasing a license to this product for purposes other than as described above, contact Life Technologies Corporation, 5781 Van Allen Way, Carlsbad, CA 92008 USA or outlicensing@lifetech.com.
関連製品