ISOSPIN Viral RNA
液体試料からのウイルスRNA抽出キット
核酸抽出/精製
| 品名 |
Code No. |
包装単位 |
価格 |
備考 |
| ISOSPIN Viral RNA |
310-08931 |
50回用 |
31,600円 |
|
製造元 (株)ニッポンジーン
表示価格は希望納入価格 (税別) です。
製品説明

ISOSPIN Viral RNA(アイソスピン ヴァイラル RNA)は、スピンカラムを用いて、鼻咽頭ぬぐい液、唾液、喀痰*1、血清等の体液からウイルスRNAを抽出・精製するためのキットです。
本キットは、カオトロピックイオン存在下でRNAがシリカへ吸着する原理を応用しており、フェノールやクロロホルム等の毒性有機溶媒を使用しません。ウイルスの溶解や夾雑タンパク質の分解に最適な抽出液とProteinase Kを採用しており、 約30分で高純度のRNAを容易に得ることができます。
*1 別途前処理が必要です。前処理方法はQ&Aをご参照下さい。
RNAウイルス抽出実績
- 新型コロナウイルス
- ポリオウイルス
- E型肝炎ウイルス(HEV)
- 重症熱性血小板減少症候群ウイルス(SFTSV)
特長
・約30分でウイルスRNAを精製可能・PCR法等で高感度に検出可能・大容量のスピンカラムで高い操作性(カラム容量 最大970 μl)
スケールアップしても混合液の全量をスピンカラムへ移し遠心分離する操作は1回で可能です。
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製品内容
ISOSPIN Viral RNA (50回用)
| 構成品 |
容量 |
保存 |
備考 |
| Proteinase K (20 mg/ml) |
1 ml x 1本 |
-20°C |
|
| NIRV Extraction Buffer |
18 ml x 1本 |
室温 |
低温下では結晶の析出が見られることがありますが、その場合には、37~65℃程度に加温し、よく振り混ぜて、完全に溶解後ご使用ください。 |
| NIRV Wash1 Buffer |
30 ml x 1本 |
室温 |
エタノール含有 |
| NIRV Wash2 Buffer |
30 ml x 1本 |
室温 |
エタノール含有 |
| ddWater (RNase free) |
1 ml x 3本 |
室温 |
|
| Spin Column |
50本 x 1袋 |
室温 |
上部パーツ:カラム、下部パーツ:Collection Tube |
| Collection Tube |
50本 x 2袋 |
室温 |
Collection Tube 単品 |
輸送方法
製品は室温輸送しております。製品到着後、キット構成品のProteinase Kを冷凍保存(-20℃)して下さい。
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使用例
基本プロトコール

Data 1. RNA回収効率の比較
ISOSPIN Viral RNAとA社およびB社のウイルスRNA抽出キットの各抽出液中に、転写反応によって合成した新型コロナウイルスの部分配列(一本鎖RNA)をサンプルとして添加し、キットの回収効率をリアルタイム定量PCRにより比較した。
| RNAサンプル |
新型コロナウイルスRNAの部分配列 5,000コピー(転写反応によって調製) |
| ネガティブコントロール |
蒸留水 (DW) |
| リアルタイムPCR装置 |
QuantStudio12K(Thermo Fisher社) |
| 検出用プライマー、プローブ |
Nセット No.2 (N2 セット) |

結果 本品はA社製品と同等の回収効率を示した。
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Q & A
- RNA収量が少ない。
- ・ 抽出以前に、試料中の RNA が分解しているおそれがあります。新鮮な試料を用いて、凍結・融解を繰り返した試料は RNA 抽出に使用しないでください。
・ RNA がチューブに吸着しないよう、RNA溶液は核酸低吸着チューブに回収してください。
・ RNaseフリーの器具と試薬を使用し、フィルター付きピペットチップの使用をおすすめします。
・ 試料量を増やすオプションプロトコール(スケールアップ)をお試しください。
オプションプロトコールはマニュアルをご覧ください。
- Proteinase KとNIRV Extraction Bufferをあらかじめ混合した状態で保存可能か?
- Proteinase KとNIRV Extraction Bufferを混合後、すぐに-80℃で凍結保管されますと、1週間は保管可能です。また、凍結融解は数回(2、3回)まで可能です。
なお、-20℃では凍結しないため、酵素活性が低下しますのでご注意ください(注意:Proteinase K 単品の保存温度は-20℃です)。
凍結保管された混合溶液は、室温で溶かし、もし析出物が現れた場合はよく混ぜて溶かしてからご使用下さい。
- キット以外に必要なものはありますか?
- 以下の機器、器具、試薬が別途必要になります。
【機器】 ボルテックスミキサー、ヒートブロック(喀痰サンプル等の場合)、卓上遠心機、遠心分離機
【器具】 マイクロピペット、ピペットチップ、1.5 ml マイクロチューブ
【試薬】
エタノール(96~100%)
- 喀痰や唾液など、粘性が高い検体の前処理方法について。
- 喀痰や唾液など、粘性が高く操作が困難な場合は国立感染症研究所の下記マニュアルをご参照下さい。
国立感染症研究所 「病原体検出マニュアル 2019-nCoV Ver.2.9.1」
国立感染症研究所 「2019-nCoV (新型コロナウイルス)感染を疑う患者の検体採取・輸送マニュアル」
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資料 Data Sheet
製品マニュアル
SDS(Safety Data Sheet)
リーフレット
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関連情報
備考
- 本品は試験研究用試薬です。医薬品の用途には使用しないでください。
- 本製品は、富山大学 学術研究部医学系 微生物学講座の森永芳智教授・谷英樹准教授との共同研究の成果をもとに開発されました。
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