品名 | Code No. | 包装単位 | 価格 | 備考 |
---|---|---|---|---|
ISOIL for RNA | 312-07411 | 50回用 | 48,000円 | 医薬用外劇物 |
製造元 (株)ニッポンジーン
表示価格は希望納入価格 (税別) です。
ISOIL for RNA は土壌サンプルからRNA を抽出するためのキットです。ビーズによる強力な物理的破砕と試薬による溶菌作用を併せることで強固な細胞壁を持つ微生物からもRNA を抽出することができます。さらに、RNA 抽出液にフッ素化合物を添加することで、非火山灰土壌はもちろん、これまで困難とされてきた火山灰土壌からもRNAの抽出が可能になりました。また、酵素反応を阻害する腐植物質などの夾雑物質を効果的に除去できる精製プロトコールの採用により、簡便に高純度のRNA を精製することができます。得られた土壌RNAはRT PCR-DGGE解析やRT real-time PCR などに適しています。
本品は、日本の土壌からのRNA抽出に最適化したものであり、約4時間で純度の高いRNAを高収量で抽出できます。
本品のご使用には、別途 ビーズ式破砕装置(2 mlチューブ対応) が必要になります。
火山灰土壌(黒ボク土など)に対応高純度 RNA が効率よく抽出可能約4時間の操作時間
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構成品 | 容量 | 保存 | 備考 |
---|---|---|---|
Beads Tube R | 50 本 | 室温 | 2 ml 容量のチューブの中にビーズが入っています。 |
Sodium Silicofluoride Solution | 10 ml x 1 | 室温 | 医薬用外劇物 ケイフッ化ナトリウム溶液 |
Lysis Solution R | 25 ml x 1 | 室温 | |
Lysis Solution 20S | 1.25 ml x 3 | 室温 | Lysis Solution 20S中に白い結晶が析出する場合がありますが、品質、性能に問題はありません。このような場合には、容器ごと65°C程度でインキュベートし(ときおり混和する)、結晶を完全に溶解させてからご使用ください。 |
Purification Solution R | 25 ml x 1 | 室温 | Purification Solution R中に白い結晶が析出する場合がありますが、品質、性能に問題はありません。このような場合には、容器ごと65°C程度でインキュベートし(ときおり混和する)、結晶を完全に溶解させてからご使用ください。 |
Precipitation Solution R | 35 ml x 1 | 室温(冷蔵) | 開封後は冷蔵(2~10℃)で保存することをお勧めします。Precipitation Solution Rは特にカビ等が繁殖しやすい溶液組成となっていますので、溶液中に浮遊物が見られた場合は使用を中止し、新しいキットをご購入下さい。 |
Ethachinmate | 100 μl x 1 | 室温(冷蔵) | 開封後は冷蔵(2~10°C)で保存することをお奨めします。*1 |
3M Sodium Acetate(pH5.2) | 500 μl x 1 | 室温 | *1 |
TE(pH8.0) | 10 ml x 1 | 室温 | *1 |
Deoxyribonuclease(RT Grade) | 250 units x 1 | -20°C | *1 |
10X DNase(RT Grade)Buffer | 1 ml x 1 | -20°C | *1 |
2 mg/ml BSA Solution | 1 ml x 1 | -20°C | *1 |
*1 以下の製品は単品でもご購入いただけます。
・ Ethachinmate (アルコール沈殿用共沈剤*2):Ethachinmate、3 mol/l Sodium Acetate(pH 5.2)
・ TE(pH 8.0)
・ Deoxyribonuclease (RT Grade):Deoxyribonuclease (RT Grade) 1,000 units、10 x DNase Buffer (RT Grade)、2 mg/ml BSA Solution (RT Grade)
*2 本キット(ISOIL for RNA)では、エタチンメイトを共沈剤としてではなく、沈殿を可視化させチューブから浮かせないようにする目的で用いています。
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*1)~*17) 注釈内容は、製品マニュアルをご参照下さい。
採取した8種類の土壌サンプルからRNA抽出を行った。ISOIL for RNA を使用してアロフェン質黒ボク土を含む土壌 0.5g、0.25g から抽出した RNA 溶液(10μlに溶解)を各 4.7μl 泳動した。0.5g の土壌サンプルは採取後 4℃ 保存で 1 週間経過したもの、0.25g の土壌サンプルは 4℃ 保存で 3 週間経過したものを使用した。
0.5 gから抽出したRNA溶液
基本的には土壌から RNA 抽出できたが、土壌によっては困難な場合がある。
0.25 gから抽出したRNA溶液
0.5g からの RNA 抽出が困難であった土壌は、サンプルの添加量を減らしたことで RNA 収量が増加したものもあった。
上記実験で0.5gの土壌サンプルから得られた RNA 溶液を鋳型とし、RT-PCR で 16S rRNA 領域(約 200 base)を増幅し、得られた PCR 産物を電気泳動した。
RNA 溶液のRT-PCR
0.5 g からの RNA 抽出が困難であった土壌でも、得られたRNA 溶液からは RT-PCR 産物を得ることができた。
Lane 1 東大弥生圃場対照区土壌 (アロフェン質黒ボク土、火山灰土壌)
Lane 2 東大牧場 牧草地 (アロフェン質黒ボク土、火山灰土壌)
Lane 3 筑波 農業環境技術研究所 (アロフェン質黒ボク土、火山灰土壌)
Lane 4 東大田無農場牧草地 (アロフェン質黒ボク土、火山灰土壌)
Lane 5 草地試験場永年採草地土壌 (灰色低地土、火山灰土壌一部混入)
Lane 6 千葉農試森林土壌 (アロフェン質黒ボク土、火山灰土壌)
Lane 7 兵庫農試森林土壌 (褐色森林土、非火山灰土壌)
Lane 8 富山県 射水市 片口の畑土壌 (非火山灰土壌)
M RNA Ladder
M11 Marker 11(pUC19/Msp I digest)
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