品名 | Code No. | 包装単位 | 価格 | 備考 |
---|---|---|---|---|
DirectAce qPCR Mix plus ROX Tube | 318-07751 | 200反応用 | 67,500円 |
製造元 (株)ニッポンジーン
表示価格は希望納入価格 (税別) です。
DirectAce qPCR Mix plus ROX Tube 200反応用
DirectAce qPCR Mix plus ROX Tubeは、食品等の粗抽出DNA溶液を鋳型DNA溶液とすることができ、リアルタイムPCR 用サーマルサイクラー(プレートタイプ)に対応した蛍光標識プローブ検出系のリアルタイムPCR用マスターミックス(2 x 濃度)です。
試薬が小分け分注されており、操作性に優れています。ROXによる補正を必要とする装置にも対応するように50 x ROX Passive Referenceが添付されています。
本製品は、株式会社島津製作所のAmpdirect®*1をベースに、専用のホットスタートPCR酵素を組合せて最適化したもので、 PCR阻害物質の影響を抑制することにより、様々な生体試料からDNAを精製することなく蛍光標識プローブアッセイを行うことができます。
*1 Ampdirect®は、株式会社島津製作所の商標です。
・粗抽出DNA溶液を鋳型として、ダイレクトにリアルタイムPCRが可能・PCR阻害物質であるドデシル硫酸ナトリウム(SDS)が反応液中に存在(0.1%)しても増幅可能・ROX Passive Referenceが別添付されており、様々な装置に対応可能・プレミックスタイプの試薬が小分け分注済みで操作が簡便
・ DirectAce qPCR Mix plus ROX Tube は、消費者庁「別添 安全性審査済みの遺伝子組換え食品の検査方法」において、トウモロコシ穀粒の粒単位検査法及びグループ検査法に収載されました。(2017年6月現在)
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包装単位は50 µl反応系での使用回数です。
-20°C(遮光)
長期保存する場合は-20°C(遮光)で保存して下さい。4°C保存(遮光)の場合は約1年間の保存が可能です。
50 x ROX Passive Referenceは光によって劣化する恐れがありますので、遮光して保管してください。
構成品 | 容量 | 形状 |
---|---|---|
2 x DirectAce qPCR Mix No ROX |
1.25 ml x 4 | Hot-Start DNA Polymerase, Ampdirect® Buffer, dNTP Mixture, Mg2+, stabilizer |
50 x ROX Passive Reference |
0.2 ml x 1 | ROX Reference Dye はLife Technologies社製リアルタイムPCR装置など、ウェル間の蛍光シグナルの補正を行う装置で解析する場合に使用します。ROXは単品販売しております。 |
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生体試料約5 gに20 ml の組織溶解液 [20mM Tris-HCl(pH8.0), 5mM EDTA, 400mM NaCl, 0.3% SDS] を加えてフードミル等で破砕する。
20分間常温で静置後、上清を蒸留水で2倍以上に希釈して鋳型DNA溶液とする。
2X DirectAce qPCR Mix No ROX | 25 μl | 12.5 μl | (final conc. 1X) |
---|---|---|---|
25 μM Forward Primer | 1 μl | 0.5 μl | |
25 μM Reverse Primer | 1 μl | 0.5 μl | |
10 μM TaqMan® Probe | 1 μl | 0.5 μl | |
Template DNA | 5 μl | 2.5 μl | |
50X ROX Passive Reference | (final conc.)*3 | ||
d.d.H2O | up to 50 μl | up to 25 μl |
95°C | 10分 | 酵素活性化ステップ | |
---|---|---|---|
95°C | 15秒 | 45サイクル | Primer及びProbeのデザインや鋳型DNA等により反応の至適条件が変わることがあります。 |
60°C to 65°C | 60秒 |
*3 ROX Passive Referenceの添加について
・ ROX補正を必要としない装置の場合、添加する必要はありません。
・ ROX補正を必要とするABI PRISM®7000/7700/7900HT, ABI7300, ABI GeneAmp®5700には終濃度 1X になるように添加してください。
・ ROX補正を必要とするABI Prism®7500, Mx3000P/3005/4000には終濃度 0.1X になるように添加してください。
トウモロコシ種子から使用例に従って粗抽出DNA溶液を得た。得られた粗抽出DNA溶液を用いて、トウモロコシ内在性遺伝子SSIIb検出するプライマー対およびプローブ(HEX/TAMRA)を用いて増幅の確認を行った。なお、この実験例では、Internal Positive Control(IPC)としてプラスミドDNAをPCR反応液へ添加し、IPC検出用のプライマー対およびプローブ(FAM/TAMRA)を用いてIPCを検出する反応を同時(Duplex real-time PCR)に行った。
Template: |
トウモロコシ種子粗抽出DNA溶液 |
Probe: |
SSIIb-Taq(HEX/TAMRA), IPC-Taq(FAM/TAMRA) |
定量PCR 試薬: |
DirectAce qPCR Mix plus ROX Tube |
PCR volume: |
25 μl |
サンプル数: |
n=3 |
装置: |
ABI PRISM® 7500 |
Run mode: |
9600 emulation mode |
PCR condition: |
95°C 10分→(95°C 15秒→65°C 1分) x 45サイクル |
Duplex real-time PCRの増幅曲線(Threshold Line=0.064、Base Line=3~15 cycle)
トウモロコシ種子粗抽出DNA溶液から良好にトウモロコシ内在性遺伝子SSIIbを検出することができた。
PCR反応液に終濃度0.00~0.10%の範囲でSDSを添加し、GMダイズ(RRS)陽性コントロールプラスミド(25,000 copies相当)を鋳型として、GMダイズ(RRS)系統別DNA RRSオリゴヌクレオチドセット(Code No.316-05611)を用いて、リアルタイムPCRを行い増幅の有無とそのCt値を確認した。
Template: |
GMダイズ(RRS)陽性コントロールプラスミド(25,000 copies相当) |
SDS添加量(%, final conc.): |
NC, 0.01, 0.03, 0.04, 0.05, 0.06, 0.07, 0.08, 0.09, 0.10 |
Probe: |
RRS-Taq(FAM/TAMRA) |
定量PCR 試薬: |
DirectAce qPCR Mix plus ROX Tube |
比較対象: |
A社製品、B社製品 |
PCR volume: |
25μl |
サンプル数: |
n=3 |
装置: |
ABI Prism® 7500 |
Run mode: |
9600 emulation mode |
PCR condition: |
95°C 10分→(95°C 30秒→59°C 60秒) x 45サイクル |
・各SDS添加量におけるCt値の比較
A社製品は終濃度0.03%以上、B社製品は終濃度0.01%以上のSDSの存在により、PCRが阻害され増幅が認めらずCt値が得られなかったが、 DirectAce qPCR Mix plus ROX Tubeは終濃度0.10%のSDSが存在しても、PCRによる増幅が確認でき、そのCt値にほとんど影響がなかった。
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