品名 | Code No. | 包装単位 | 価格 | 備考 |
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Internal Positive Control | 315-08241 | 500 μl x 2 | 32,000円 |
製造元 (株)ニッポンジーン
表示価格は希望納入価格 (税別) です。
Internal Positive Control (500 µl x 2)
Internal Positive Control は、PCRを用いた遺伝子検査を実施する際の阻害影響評価等に使用する目的で開発された鋳型DNAです。
簡易なDNA抽出法による前処理で得た試験液を用いてPCRを行い、陰性の結果を得た場合は、反応阻害の影響によるものではないことを確認する必要があります。 PCR阻害を受けやすい低濃度の鋳型DNAを反応系に添加し、検出できることを確認します。これにより、PCR阻害による偽陰性である可能性が排除され、結果の正確性が担保されると期待されます。
Internal Positive Controlは、デジタルPCR*によりあらかじめ20 (17-23) copies/µLに濃度調製され、蛍光標識プローブ法に適した検出プライマー及びプローブも既に設計されているため、上記目的での使用に優れた製品となっています。
* QuantStudio™ 3D Digital PCR Systemによる定量
IPC1-5’: 5’- CCG AGC TTA CAA GGC AGG TT-3’
IPC1-3’: 5’- TGG CTC GTA CAC CAG CAT ACT AG-3’
IPC1-Taq: 5’-(FAM) TAG CTT CAA GCA TCT GGC TGT CGG C (TAMRA)-3’
・ Internal Positive Controlは、消費者庁「別添 安全性審査済みの遺伝子組換え食品の検査方法」において、トウモロコシ穀粒のグループ検査法に収載されました。(2017年6月現在)
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1反応あたり 1 µlを使用した場合、1000回使用できます。
構成品 | 容量 | 保存 | 備考 |
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Internal Positive Control | 500 μl x 2 | -20℃ | 濃度: 20 (17-23) copies/µl 本品は、制限酵素処理した直鎖状プラスミドDNAで、ColE1/TE溶液によって希釈されています。 |
検出用プライマーとプローブは別途ご準備願います。配列情報はこちら
・ プライマー:スタンダードオリゴ合成サービス (オリゴ合成専用サイト)
・ 検出用プローブ:Double-Dye Probe (FAM/TAMRA) 合成サービス (オリゴ合成専用サイト)
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Art1はNCBI BLASTを用いて既知のDNA配列と相同性が低いことを確認した人工的な塩基配列です。
Art1のGC含量は、約50%です。配列情報はこちら
トウモロコシ種子 5 gに20 ml のLysis buffer for DirectAceを加えてフードミルで破砕し、20分間常温で静置後、上清を蒸留水で2倍以上に希釈したものを鋳型DNA溶液(粗抽出DNA溶液)とした。得られた粗抽出DNA溶液とリアルタイムPCR試薬DirectAce qPCR Mix plus ROX Tubeを用いて、トウモロコシ内在性遺伝子SSIIb検出するプライマー対およびプローブ(HEX/TAMRA)を用いて増幅の確認を行った。なお、この実験例では、Internal Positive Control(IPC)として本品をPCR反応液へ添加し、IPC検出用のプライマー対およびプローブ(FAM/TAMRA)を用いてIPCを検出する反応を同時(Duplex real-time PCR)に行った。
Template: |
トウモロコシ種子粗抽出DNA溶液 |
Probe: |
SSIIb-Taq(HEX/TAMRA), IPC-Taq(FAM/TAMRA) |
定量PCR 試薬: |
DirectAce qPCR Mix plus ROX Tube |
PCR volume: |
25 μl |
サンプル数: |
n=3 |
装置: |
ABI PRISM® 7500 |
Run mode: |
9600 emulation mode |
IPC 1-5’ primer | 12.5 pmol | あらかじめIPC用プライマー プローブ ミックス (5 x IPC-PP mix)*1を調製 した 場合は、 PCR反応 液量25 µlに対して 5 µlを 添加して1 x 濃度にします。 |
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IPC 1-3’ primer | 12.5 pmol | |
IPC 1-Taq (FAM/TAMRA) probe | 2.5 pmol | |
Internal Positive Control | 1 μl | |
SSIIb03-5’ primer | 12.5 pmol | |
SSIIb03-3’ primer | 12.5 pmol | |
SSIIb-Taq (HEX/TAMRA) probe | 2.5 pmol | |
DNA template | 2.5 μl | |
2 x DirectAce qPCR Mix | 12.5 μl | |
ROX Passive Reference | 0.05 µl | ROX添加量は、使用装置: ABI Prism 7500 の場合です。 |
Total | up to 25 μl |
95°C | 10分 | ||
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95°C | 15秒 | 45サイクル | |
65°C | 60秒 |
Duplex real-time PCRの増幅曲線(Threshold Line=0.064、Base Line=3~15 cycle)
トウモロコシ種子粗抽出DNA溶液から良好にトウモロコシ内在性遺伝子SSIIbを検出することができた。
IPC1-5’ primer 100 µM | 10 μl | |
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IPC1-3’ primer 100 µM | 10 μl | |
IPC-Taq (FAM/TAMRA) 10 µM | 20 μl | |
Internal Positive Control | 80 μl | |
Water | 280 μl | |
Total | 400 μl |
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0.1 gの各種GMトウモロコシ試料およびNON-GMトウモロコシからGM quicker(Code No.317-06361)で抽出したDNAを用いて反応特異性を評価した。リアルタイムPCR用試薬にはDirectAce qPCR Mix plus ROX Tube(Code No. 318-07751)を使用した。評価には、様々なGMOに共通して導入されている35Sプロモーター(P35S)(Code No. 313-05621)、NOSターミネーター(TNOS)(Code No.310-05631)と阻害を検証するためのInternal Positive Control (IPC)を標的とした。
Template*2: (各種GMトウモロコシ試料) |
Bt11: ERM-BF412d (約1%) Event176: ERM-BF411d (約1%) MON810: ERM-BF413f (約5%) MON863: ERM-BF416c (約1%) NK603: ERM-BF415d (約1%) TC1507: ERM-BF418c (約1%) DAS-59122-7: ERM-BF424c (約1%) MIR604: ERM-BF423c (約1%) |
Probe: |
FAM/TAMRA(P35S, TNOS, IPC2*3) |
定量PCR 試薬: |
DirectAce qPCR Mix plus ROX Tube(Code No. 318-07751) |
PCR volume: |
25 μl |
装置: |
ABI7900HT |
*2 市販のIRMMのCRMを購入してデータを取得しています。
*3 IPC2の検出用プライマーとプローブの配列です。
IPC 8-5’: 5’- CCG AGC TTA CAA GGC AG-3’
IPC 8-3’: 5’- TGG CTC GTA CAC CAG C-3’
IPC 8-Taq: 5’-(FAM) TAG CTT CAA GCA TCT GGC TGT CG (TAMRA)-3’
各GM系統の組換えDNA情報に対応した分析結果が得られ、反応特異性が確認された。
データご提供 : 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 食品研究部門 真野 潤一博士
(第107回日本食品衛生学会学術講演会発表資料)
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