ISOSPIN Liquid Sample miRNA

液体試料からの small RNA 精製キット

品名	Code No.	包装単位	価格	備考
ISOSPIN Liquid Sample miRNA	318-09191	50回用	45,000円

製造元　（株）ニッポンジーン

表示価格は希望納入価格 (税別) です。

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製品説明

ISOSPIN Liquid Sample miRNA（アイソスピンリキッドサンプルマイクロRNA）は、液体試料からmicro RNA (miRNA) などのsmall RNAを精製するためのキットです。フェノールやクロロホルムを使用せず、カラム精製や遠心操作によりDNAや高分子RNAを除くことによりsmall RNA を濃縮することができます。

抽出実績（液体試料）：

血漿、血清、全血、唾液、尿、細胞懸濁液、培養細胞上清、核酸溶液

特長

・液体試料からsmall RNAを効率よく精製・フェノールやクロロホルム等の毒劇物を使用しない・DNaseを使用せず、ゲノムDNAを除去可能

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製品内容

ISOSPIN Liquid Sample miRNA （50回用）
構成品	容量	保存	備考
Proteinase K (20 mg/ml)	1 ml x 1本	-20°C
LR Extraction Buffer	18 ml x 1本	室温
LR Wash1 Buffer	60 ml x 1本	室温	エタノール含有
LR Wash2 Buffer	60 ml x 1本	室温	エタノール含有
ddWater (RNase free)	1 ml x 5本	室温
Spin Column	50本 x 1袋	室温	上部パーツ：カラム、下部パーツ：Collection Tube
Spin Column Blue	50本 x 1袋	室温	上部パーツ：カラム、下部パーツ：Collection Tube

輸送方法

製品は室温輸送しております。製品到着後、キット構成品のProteinase Kを冷凍保存（-20℃）して下さい。

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使用例

※血漿、血清などlarge RNAが含まれない試料の場合、Step 2（large RNAの除去）を省略できます。

Data 1.　全血からのsmall RNA 精製

ISOSPIN Liquid Sample miRNAを用いて全血180 μl からsmall RNA を精製した。また、各精製工程(Step1-3）における核酸溶液をアガロースゲル電気泳動に供した。

結果全血から DNA, large RNA を除去し、 small RNA を選択的に精製できた。

Data 2.　血漿から抽出したmiRNA の検出（リアルタイムPCR）

ISOSPIN Liquid Sample miRNAを用いて180 μl と350 μl の血漿からsmall RNA を抽出した。また、他社品を用いて300 μl の血漿からsmall RNA を抽出した（プロトコールに従いDNase 処理を実施）。各溶出液から3.57 μl のsmall RNA を鋳型にTemplate Switching 逆転写反応でcDNA を合成し、Intercalation 法によるリアルタイムPCR でマイクロRNA のmiR-16 とLet-7a を検出した。

結果本品を用いて180 μl および350 μl の血漿から抽出した方が、他社品よりも高感度にマイクロRNA を検出することができた。

Data 3.　尿から抽出したmiRNA の検出（リアルタイムPCR）

ISOSPIN Liquid Sample miRNAを用いて180 μl と350 μl の尿からsmall RNA を抽出した。各溶出液から3.57 µlの small RNA を鋳型にTemplate Switching逆転写反応で cDNA を合成し、Intercalation 法によるリアルタイムPCR でマイクロRNA のmiR-16 とLet-7a を検出した。

結果本品を用いて180 μl および350 μl の尿からマイクロRNA を検出することができた。

Data 4.　血漿から抽出したmiRNAの検出（リアルタイムPCR）

ISOSPIN Liquid Sample miRNAとB社品を用いて血漿からsmall RNAを抽出した。各キットの溶出液 3.57 μLを用いて逆転写反応を行い、リアルタイムPCR（インターカレーション法）でマイクロRNAのmiR-16とLet-7aを検出した。

プロトコール

結果本品の血漿からのsmall RNA精製プロトコールでは、Let-7aおよびmiR-16の検出において、B社品のオプションプロトコール（DNase処理あり）と同等のCt値が得られた。本品はゲノムDNAの除去にスピンカラムを用いた効率的な方法を採用しているため、DNaseを使用せず簡便に高純度なmiRNAが得られた。

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Q & A

RNA収量が少ない。: ・抽出以前に、試料中の RNA が分解しているおそれがあります。新鮮な試料を用いて、凍結・融解を繰り返した試料は RNA 抽出に使用しないでください。
・ RNA がチューブに吸着しないよう、RNA溶液は核酸低吸着チューブに回収してください。
・ RNaseフリーの器具と試薬を使用してください。
・スケールアップや濃縮プロトコールをお試しください。
オプションプロトコールはマニュアルをご覧ください。
キット以外に必要なものはありますか？: 以下の機器、器具、試薬が別途必要になります。
【機器】ボルテックスミキサー、ヒートブロック（37℃）、卓上遠心機、遠心分離機
【器具】マイクロピペット、ピペットチップ、1.5 ml マイクロチューブ、2.0 ml マイクロチューブ（スケールアッププロトコールの場合）
【試薬】エタノール（96～100%）
溶出液量を減らすことはできますか？: 溶出液量を減らすことでRNAの濃縮が可能ですが、回収できるRNA量が減少する可能性があります。
（メンブレンに溶出液が行きわたるよう、中央に滴下してください。また、溶出液量は20 μLより減らさないでください。）