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ISOSPIN Cell & Tissue RNA

動物細胞や組織からのRNA 抽出キット
核酸抽出/精製
品名 Code No. 包装単位 価格 備考
ISOSPIN Cell & Tissue RNA 314-08211 50回用 30,000円  
 
ISOSPIN Cell & Tissue RNA 310-08213 200回用
(50回用 x 4)
108,000円  
 
ISOSPIN Cell & Tissue RNA (w/o DNase I) 318-09571 50回用
(酵素添付なし)
27,000円 *別途DNase I (RNase free)が必要となります。

製造元 (株)ニッポンジーン

表示価格は希望納入価格 (税別) です。

製品説明

キット外観
ISOSPIN Cell & Tissue RNA (200回用)

ISOSPIN Cell & Tissue RNA

ISOSPIN Cell & Tissue RNA(アイソスピン セル アンド ティシュー アールエヌエー)は、動物培養細胞や動物組織*1からRNA を抽出・精製するためのキットです。本キットは、カオトロピックイオン存在下でRNA がシリカへ吸着する原理を応用しており、フェノールやクロロホルムを使用しません。使用するスピンカラムは、カラム容積を最大限確保しており、内封されたシリカメンブレンは、充分なRNA 吸着容量と高い溶出効率を確保しています。

本キットでは、夾雑物を遠心分離により除去する方法とシリカメンブレン上でのDNase I 処理を採用しており、約1 時間で高純度のRNA を抽出・精製できます。

*1 心臓、骨格筋組織、軟骨からのRNA抽出はProteinase Kを用いる改変プロトコールをお試し下さい。

ISOSPIN Cell & Tissue RNA (w/o DNase I)

本キットは、「ISOSPIN Cell & Tissue RNA」 (314-08211) にDNase Iが添付されていない50回用のパッケージです。
冷凍保存(-20℃)が必要な酵素が含まれていないため、本キットは室温で保存が可能です。
別売りのDNase I (RNase free)と組み合わせてご使用ください。

特長

高純度RNA

遠心分離による夾雑物の除去とシリカメンブレン上でのDNase I 処理により高純度なRNA抽出が可能です。

RNA-Seqにも最適

RNA-Seqに使用可能な高品質なRNAを抽出できます。

フィルターによる前処理が不要

試料のホモジナイズやろ過を目的としたフィルター処理を必要としません。本キットは遠心分離により夾雑物を沈殿して除去します。

DNase I 添付(※)

DNase I (RNase free)がキットに含まれているため、別途購入の必要はありません。(※添付なしのパッケージもご用意しております)

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製品内容

ISOSPIN Cell & Tissue RNA (50回用)
構成品 容量 保存 備考
PT Extraction Buffer(組織用) 30 ml x 1 本 室温  
C Extraction Buffer(細胞用) 30 ml x 1 本 室温  
PT Binding Buffer(組織・細胞用) 40 ml x 1 本 室温 エタノール含有
PT Wash1 Buffer 40 ml x 1 本 室温 エタノール含有
PT Wash2 Buffer 40 ml x 1 本 室温 エタノール含有
DNase I (RNase free) 2,000 units x 1 本 -20°C (※) 
10 x DNase I Buffer 1 ml x 1 本 -20°C (※) 
ddWater (RNase free) 1 ml x 8 本 室温 DNase I 溶液調製用・溶出用
Spin Column 50 本 x 1 袋 室温 上部パーツ:カラム、下部パーツ:Collection Tube

輸送方法

50回用(Code No. 314-08211)をニッポンジーンから直送する場合、室温品を入れたキット箱と-20°C品とドライアイスを入れたスチロールボックスを一つの段ボール箱にまとめて入れて常温で輸送しています。
※ DNase I が添付されていない、「ISOSPIN Cell & Tissue RNA(w/o DNase I)」(Code No.318-09571)は室温品を入れたキット箱のみ発送いたします。
200回用(Code No. 310-08213)をニッポンジーンから直送する場合、室温品を入れた50回用のキット箱を4セット分と、冷凍品の4袋を一つのスチロールボックスに入れて、一つの段ボール箱にまとめて梱包しています。

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使用例

プロトコール

動物培養細胞の場合: 最大 6 x 106 cells までの動物培養細胞に 600 μl のC Extraction Buffer(細胞用)を加え、ピペッティングで細胞を溶解する。
接着細胞からRNA抽出を行う際のポイントはこちら(Q&A)

動物組織の場合: 最大 20 mg までの新鮮な動物組織または凍結組織を1.5 ml マイクロチューブに採取し、試料に600 μl のPT Extraction Buffer(組織用)を加え、直ちにペッスルですり潰す。

C Extraction Buffer (細胞用)またはPT Extraction Buffer(組織用)で試料を溶解

30 秒間以上Vortex

以下のとおり抽出プロトコールを進める
protocol

Data 1 RNAの収量の目安と吸光スペクトル

<RNAの収量の目安>
HeLa 細胞
15 μg RNA/106cells
Jurkat 細胞
10 μg RNA/106cells
Vero 細胞
15 μg RNA/106cells
マウス脳
1.0 μg RNA/mg tissue
マウス肝臓
3.5 μg RNA/mg tissue
マウス腎臓
3.0 μg RNA/mg tissue
マウス精巣
1.5 μg RNA/mg tissue


Data 2 培養細胞(HeLa)からのRNA抽出


RNA電気泳動図

1 x 106 個のHeLa細胞からRNA抽出を行い、その後吸光度測定と電気泳動を行った(n = 3)。

<吸光度測定結果>

260/280
260/230
µg/106 cells
2.035±0.019
2.254±0.028
19.30± 4.69

<電気泳動結果>

Lane 1, 2, 3: 各0.5 µg RNA
右端: Marker 6
1%ゲル Agarose S


Data 3 マウス肝臓からのRNA抽出(RNA品質の比較)


RNA電気泳動図

ISOSPIN Cell & Tissue RNA およびA社RNA抽出キットを用いて、マウス肝臓から各社プロトコールにしたがいRNAを抽出した。抽出したRNAについて、バイオアナライザ(Agilent Technologies社)を用いたRNA Integrity Number (RIN値) の測定、および、アガロースゲル電気泳動、吸光度測定からRNAの品質を比較した。

<吸光度測定結果とRIN値>

<電気泳動結果>

Lane ① : A社キットで抽出したRNA
Lane ② : ISOSPIN Cell & Tissue RNAで抽出したRNA
各1 μgずつ泳動 in 1% Agarose S

結果 ISOSPIN Cell & Tissue RNA を用いて高品質なRNAを抽出できていることが確認できた。

Data 4 マウス組織からのRNA抽出(他社比較)

ISOSPIN Cell & Tissue RNA とA社製品を用いて、各社プロトコールに従ってマウスの各組織からRNAを抽出し た。抽出したRNAは、吸光度測定により収量と純度を比較した。

マウス組織からのRNA抽出

結果 本品を使用してマウス各組織から高純度なRNAを高収量で得られた。

Data 5 培養細胞からのRNA抽出(他社比較)

ISOSPIN Cell & Tissue RNA と他社製品を用いて、各社プロトコールに従ってHeLa細胞(1×106 個)からRNAを抽出した(n=3) 。抽出したRNAは、吸光度測定およびゲル電気泳動により比較した。さらに、吸光度 の定量結果を基にRNA量を揃えて電気泳動および、cDNA合成とリアルタイムPCRを行った。

培養細胞からのRNA抽出

リアルタイムPCR

結果 抽出したRNA量を揃えて電気泳動を行ったところ、本品は他社品よりも濃くバンドが見られた。 また、リアルタイムqPCRの結果では、他社品よりも低いCt値を示しており、本品では、高品質なRNAを抽出できていることが確認できた。

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Q & A

接着細胞からRNA抽出を行う際のポイントはありますか?
C Extraction Buffer(細胞用)添加後の遠心で沈殿ができない。
RNA抽出用試薬 ISOGEN との使い分けは?
  • ISOGEN はフェノールなどRNaseの活性を阻害する成分を含むため、試料溶解液(ホモジネート)を途中で凍結保存できます。
    ISOSPIN Cell & Tissue RNA ではプロトコールの途中で保存することはできませんが、フェノールやクロロホルムなどの毒性有機溶媒を使用しません。
  • ISOGEN は液層分離のあとアルコール沈殿でRNAを回収するプロトコールのため、スケールアップを簡単に行うことができます。
    ISOSPIN Cell & Tissue RNA ではスピンカラムを用いたプロトコールですので、操作が簡単で、多検体処理にも最適です。
RNA later®(RNA安定化試薬)で保存していた試料からも、本キットを用いてRNA抽出可能ですか?
少ない細胞数からRNA抽出できますか?
本キットでmiRNAの抽出は可能?
心臓、骨格筋組織、軟骨から効率よくRNAを回収したい。

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資料 Data Sheet

製品マニュアル

(参考) 心臓、骨格筋組織、軟骨からのRNA抽出はProteinase Kを用いる改変プロトコールをお試し下さい。

SDS(Safety Data Sheet)

リーフレット

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関連情報

備考

関連製品

問い合わせ先

購入に関するお問い合わせ先
富士フイルム和光純薬株式会社および同社代理店・特約店
製品に関するお問い合わせ先
株式会社ニッポンジーン 学術営業課

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