ISOGEN II
total RNAおよびsmall RNA抽出用試薬
核酸抽出/精製
品名 |
Code No. |
包装単位 |
価格 |
備考 |
ISOGEN II |
311-07361 |
100 ml |
28,000円 |
医薬用外劇物 |
ISOGEN II |
317-07363 |
10 ml |
13,000円 |
医薬用外劇物 |
製造元 (株)ニッポンジーン
表示価格は希望納入価格 (税別) です。
製品説明
遠心分離後の沈殿
ISOGEN II 10mL
ISOGEN II (アイソジェン II )は、動物組織および培養細胞からのtotal RNAおよびsmall RNA抽出用試薬です。本品は、フェノールとグアニジンを含む均一な液体であり、細胞成分との相互作用により、シングルステップでRNA を単離できます。
従来法の試薬(ISOGEN やISOGEN-LS)*1のようにクロロホルムを用いた液相分離の必要がありません。試料にISOGEN II を加えて溶解またはホモジナイズした後、水を添加すると、DNA、タンパク質、ポリサッカライド等は沈殿(不溶化)するため、遠心分離によって除去できます(右図)。上清をエタノール沈殿、洗浄、溶解すると、高純度なRNA が単離できます。 なお、ISOGENOMEと組み合わせて使用しますと、ISOGENのように同一サンプルからDNAも抽出することができます。
*1 従来法のISOGENやISOGEN-LSとの違いは、こちらのQ&Aをご覧ください。
特長
・RNA の単離にクロロホルムを使用しない・従来法の試薬(ISOGEN など)よりもsmall RNAの抽出効率が良い・高分子RNA(>200 bases)と、small RNA(<200 bases)を分画できる(分画しない方法もある) ・DNAの混入が少なく、抽出したRNAはそのままRT-PCRや定量RT-PCRに使用可能・約1時間でRNAが抽出可能
用途
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製品内容
ISOGEN II (10 ml、100 ml)
構成品 |
容量 |
保存 |
備考 |
ISOGEN II |
1本 |
2~10°C
(遮光) |
医薬用外劇物
外観:青色溶液
容器(プラスチックボトル)が保管袋に入っています。 |
輸送方法
本品は室温で送付しております。製品到着後、2~10°Cで保存していただくことにより、問題なくご使用いただけます。
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使用例
プロトコール
・本品以外にRNaseフリー水、エタノール、イソプロパノール、必要に応じて p-bromoanisole を用意する。
・チューブは透明なポリプロピレン製を用いるとよい。使用前に、遠心分離の強度(12K x g)とISOGEN II (フェノール)に対する耐性があるか確認しておく。
・全ての操作は室温で行えるが、遠心は4~28°Cで行うことを勧める。
実験データ一覧
1. 抽出したRNAの電気泳動
2. miRNAの検出
3. RT-PCR
4. RNA抽出における共沈剤の効果(吸光度測定)
5. RNA収量の目安
6. ISOGEN II を用いた植物からのtotal RNA抽出
7. ISOGEN II を用いた植物からの高分子RNAおよびsmall RNAの単離<改変プロトコール>
Data 1: 抽出したRNAの電気泳動
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Data 2: miRNAの検出
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Data 3: RT-PCR
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Data 4: RNA抽出における共沈剤の効果(吸光度測定)
▲実験データ一覧へ
Data 5: RNA収量の目安
試料 |
高分子 RNA の単離 |
total RNAの単離 |
組織 |
肝臓 |
5~7 µg RNA/mg tissue |
6~8 µg RNA/mg tissue |
腎臓、脾臓 |
3~4 µg RNA/mg tissue |
3~4 µg RNA/mg tissue |
骨格筋、脳、肺
|
0.5~1.5 µg RNA/mg tissue |
0.5~1.5 µg RNA/mg tissue |
胎盤 |
1~3 µg RNA/mg tissue |
1~3 µg RNA/mg tissue |
培養細胞 |
上皮細胞 |
5~8 µg RNA/106 cells |
5~10 µg RNA/106 cells |
繊維芽細胞 |
3~5 µg RNA/106 cells |
4~6 µg RNA/106 cells |
▲実験データ一覧へ
Data 6: ISOGEN II を用いた植物からのtotal RNA抽出
植物からのtotal RNA抽出例 (PDF 222KB)
Data 7: ISOGEN II を用いた植物からの高分子RNAおよびsmall RNAの単離 <改変プロトコール>
植物からの高分子RNAおよびsmall RNAの単離例 (PDF 218KB)
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Q & A
- 全血などの、血液サンプルからRNAを抽出できますか。
- ISOGEN II では残念ながら高純度のRNAを抽出することが難しいため、ISOGEN-LSのご利用をお勧めいたします。
血液、血清、液体サンプルからのRNA抽出用試薬 ISOGEN-LS (ISOGEN、ISOGEN-LS製品ページへリンク)
- DNAやタンパク質は抽出できますか。
- 従来法のISOGENを用いた場合、同一サンプルから副次的にDNAやタンパク質を回収することもできましたが、ISOGEN II ではDNAの混入がより少ないRNAの抽出法として開発されたため、本品にDNAやタンパク質を回収するプロトコールは残念ながらございません。ただし、DNA抽出用試薬のISOGENOMEを組み合わせて使用することで、DNAサンプルは回収することができます。
ISOGEN II とISOGENOMEを組み合わせてDNA抽出 (ISOGENOME製品ページへリンク)
ISOGENを用いてRNA、DNA、タンパク質の抽出 (ISOGEN製品ページへリンク)
- アルコール沈殿の共沈剤としてEthachinmateを使用する場合、塩の添加は必要ですか?
- 塩の添加は必要ありません。
ISOGEN(またはISOGEN-LS)とアルコール沈殿用共沈剤のEthachinmate (Code No. 312-01791)を使用し、RNAを抽出する場合には、ISOGEN(またはISOGEN-LS)に塩が含まれておりますので、Ethachinmateに添付されているSodium Acetateを添加する必要はありません。
「total RNA の単離プロトコールB」でEthachinmateをご利用になる場合は、分取した上清に対してEthachinmateを 2-3 µL添加し、よく混合してから、イソプロパノールを添加して下さい。
Ethachinmate (製品ページはこちら)
- RNA抽出試薬の「ISOGEN」(Code No.311-02501)と「ISOGEN II」(Code No.311-07361)の違いは何ですか?
- 「ISOGEN」 と 「ISOGEN II」は下記のような違いがあります。従来法の試薬「ISOGEN」は、一連の操作でRNA、DNA、タンパク質を単離できるので、貴重な試料の分析に有効です。「ISOGEN II」は、「ISOGEN」のようにクロロホルムを用いた液相分離の必要がありません。また、高分子RNA(>200 bases)とsmall RNA(<200 bases)を分画することができます。
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資料 Data Sheet
製品マニュアル
SDS(Safety Data Sheet)
リーフレット
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関連情報
使用上の注意
- 本品は、試験研究用試薬ですので、医薬品、その他の目的にはご使用になれません。また、試薬についての基本的な知識のある方以外は取り扱わないで下さい。
- ISOGEN II は医薬用外劇物(フェノール製剤)ですので、取り扱いにはご注意下さい。
- 遠沈管はポリプロピレン製を用いて、使用前に、遠心分離の強度
(12000 x g)と ISOGEN II(フェノール)に対する耐性があるか確認して下さい。
- ISOGEN II廃液を一時的に集める際は、ガラス容器または耐薬品性に優れた容器に保管し処分するようにして下さい。
- ご使用の際には適切な保護具(手袋、眼鏡等)を着用して下さい。
- 蒸気を吸入しないようにし、換気を十分に行って下さい。
- 目に入ったり皮膚に付着したりした場合は、大量の水で少なくとも15分間は洗い流し、医師の診察を受けて下さい。
- 本品の取り扱いは、マニュアル記載内容通りに行って下さい。
- マニュアル記載内容と異なった取り扱いによるトラブルにつきましては、弊社では責任を負いかねます。
備考
- 本品は試験研究用試薬です。医薬品の用途には使用しないでください。
参考文献
- Chomczynski, P. : Reagents and methods for isolation of purified RNA, US and International Patents Pending.
- Chomczynski, P. and Sacchi, N.:”Single step method of RNA isolation by acid guanidinium thiocyanate-phenol- chloroform extraction”, Anal. Biochem., 162, 156-159(1987)
- Chomczynski, P.:”A reagent for the single-step simultaneous isolation of RNA, DNA and proteins from cell and tissue samples”, Biotechniques, 15, 532-537(1993)
- Wilfinger, W., Mackey, K. and Chomczynski, P.:”Effect of pH and ionic strength on the spectrophotometric assessment of nucleic acid purity”, Biotechniques, 22, 474-481(1997)
License
- Licensed by Molecular Research Center, Inc.
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