ISOSPIN Cell & Tissue RNA
動物細胞や組織からのRNA 抽出キット
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マウス心臓からのRNA抽出(改変プロトコール)
心臓、骨格筋組織、軟骨は硬く繊維等も多いため、通常プロトコールでは効率よくRNAを回収することが困難です。そこで、Proteinase Kを用いた改変プロトコールでマウス心臓からのRNA抽出を試みました。
プロトコール
- ① 1.5mL容チューブにマウス心臓を(5mg前後)測り取る。
- ② 450μlのPT Extraction Bufferを加えてペッスルでよくすりつぶす。
- ③ 140μlのD.W. (RNase Free)と10μlのProteinase Kを加えよく混和する。
- ④ 56℃で10分間加温する。
- ⑤ 10,000×g~13,000×gで3分間遠心する。
- ⑥ 油膜状物や沈殿物を取らないように上清を新しい1.5mL容チューブに移す。
- ⑦ ⑥の上清(通常600μl)に1/2量(300μl)のエタノールを加えてよく混和する。
- ⑧ ⑦のエタノール混合物(900μl)を全量、Spin Columnにアプライする。
- ⑨ 8,000×g以上(13,000×g以下)で15秒間以上(1分間以下)遠心し、ろ液を捨てる。
- ⑩ Spin Columnを500μlのPT Wash1 Bufferで洗浄する(8,000×g~13,000×g、15秒間~1分間)。
- ⑪ ろ液を捨てて、DNase I溶液(87.5μl D.W. + 10μl 10xBuffer + 2.5μl(30units) DNase I = 100μl )をアプライし、
15分間静置する。
- ⑫ Spin Columnを300μlのPT Wash1 Bufferで洗浄する(8,000×g~13,000×g、15秒間~1分間)。
- ⑬ ろ液を捨てて、Spin Columnを600μl PT Wash2 Bufferで洗浄する(8,000×g~13,000×g、2分間)。
- ⑭ カラム上部を新しい1.5mL容チューブに乗せる。
- ⑮ 20~50μl のD.W. (RNase Free)をカラムにアプライし、3分間静置する。
- ⑯ 8,000×g~13,000×gで2分間遠心し、RNAを溶出する。
結果
RNAの収量・純度
マウス心臓からのRNA抽出では、Proteinase Kを用いた改変プロトコールによって、収量が改善された。
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