Ethachinmate が定量PCR の結果に影響を与えるかどうか確認した。
18S rRNA Control Kit (FAM-TAMRA) (Eurogentec:RT-CKFT-18S)を使用し、以下の条件でReal-timePCR を行った。 | ||
Template: |
30 ng/µl Human chromosomal DNA(30,000 pg、3,000 pg、300 pg、30 pg) | |
Primer: |
18S primer mix(final 300nM) | |
Probe: |
18S FAM-TAMRA probe (final 100nM) | |
定量PCR 試薬: |
qPCR Mastermix Plus Low ROX(Eurogentec) | |
PCR volume: |
20 µl | |
装置: |
ABI 7500 Fast Real-Time PCR System | |
PCR condition: |
95°C 10 min.→(95°C 15 sec.→60°C 1 min.) x 40 | |
条件①: |
キット付属のTemplate を希釈した。 | |
条件②: |
Template 100 µl に2 µl のEthachinmate を添加してエタノール沈殿を行い、100 µl のTEに溶解して①と同様に希釈した。 | |
条件③: |
①と同じTemplate を使用した。ただし、反応系につき1 µl のEthachinmate を添加した。 |
図1.Amplification plot(増幅曲線) |
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Ethachinmate を添加した条件②および③とEthachinmate 未添加の条件①を比較したところ、得られたAmplification plot(図1)にはほぼ差が認められず、いずれのTemplate 濃度においても同様の増幅が確認された。 |
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図2.検量線 |
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各条件の検量線の傾き(図2)もほぼ同じと判断された。条件③は、PCR 反応液(20 µl)にEthachinmate 1 µl を添加しており、通常想定されるEthachinmate の使用方法から考えると、持ち込み量が極めて多い条件となっている。この条件③においても、条件①との傾きの差は極めて小さかった。 |
鋳型となる核酸の精製にEthachinmate を使用した場合においても、Real-time PCRに与える影響は極めて少ないか、ほとんどないと考えられる。また、条件①と②の差がほとんどないことから、Ethachinmate による効率の良い核酸回収能力も確認された。
1. 微量核酸の回収
2. 酵素反応に及ぼす影響
3. Transformation, in vitro packaginigに及ぼす影響
4. モノヌクレオチドの挙動
5. Poly(A)+ RNAの回収(エタノール沈殿の際のEthachinmateの効果)
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