Ethachinmate

アルコール沈殿用共沈剤(DNase,RNaseフリー)

Transformation, in vitro packaginigに及ぼす影響

EthachinmateによるTransformation効率およびin vitro パッケージング効率への影響を以下のような方法で検討した。

Data 1. Transformation反応(形質転換効率への影響)

プロトコール
 
<形質転換効率への影響>

Competent E. coli JM 109 (100 µl) を氷中にて融解
↓←pBR322 DNA 0.1 ng, Ethachinmate
氷中にて20分静置

熱処理 (水浴, 42°C, 45秒)後、氷中にて2分以上静置

全量を400 µlのHi-Competence Brothを含む試験管に移し、37°Cにて60分振とう

LBプレート(100 µg/ml:アンピシリン)に塗布し、37°Cにて一晩静置

 
形質転換グラフ、グリコーゲンを入れると効率は大幅に低下するが、Ethachinmateはほとんど影響しない

 

結果

Ethachinmateは、ニッポンジーンTransformation Kit JM109による大腸菌の形質転換に対して与える影響が少ないことがわかった。

Data 2. in vitro packaginig反応

プロトコール
 
<in vitro パッケージング効果への影響>

Packaging Extract (Yellow tube) を氷中にて融解
↓ ←λDNA 0.2 µg, Ethachinmate
室温 (約22°C) にて1時間放置

Phage Bufferを 1 ml加え、穏やかに混合

軽く遠心して残渣を落とした後上清をとって適当に希釈し、ファージのtiterを測定

 
形質転換グラフ、グリコーゲンを入れると効率は大幅に低下するが、Ethachinmateはほとんど影響しない

結果

Ethachinmateは、ニッポンジーンIn vitro Packaging Kit LAMBDA INNによるλファージのin vitro パッケージングに対して効率を若干低下させることがわかった。

 


1. 微量核酸の回収
2. 酵素反応に及ぼす影響
4. モノヌクレオチドの挙動
5. Poly(A)+ RNAの回収(エタノール沈殿の際のEthachinmateの効果)
6. Real-time PCR におけるEthachinmate の影響について
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