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TE Saturated Phenol

TE飽和フェノール
バッファー
品名 Code No. 包装単位 価格 備考
TE Saturated Phenol 313-90091 50 ml 13,000円 医薬用外劇物
TE Saturated Phenol 319-90093 250 ml 17,000円 医薬用外劇物

製造元 (株)ニッポンジーン

表示価格は希望納入価格 (税別) です。

製品説明


 (上:50 ml、下:250 ml)

TE飽和フェノールは、生体組織から核酸を抽出したり、核酸の酵素反応後のタンパク質除去などに用いるフェノールで、あらかじめTE バッファー〔10 mmol/l Tris-HCl (pH 8.0), 1 mmol/l EDTA〕で飽和(平衡化)してあります。本品には、0.1% (w/v) の 8-ヒドロキシキノリンが含まれています。

用途

使用上の注意

  1. フェノールのpH は、7~8 がよいとされています。これより低いと、抽出中にDNA がフェノール相へ移り収量低下の原因となり、逆に高いとフェノールの酸化速度を早めます。
  2. DNA 抽出の際の塩濃度は普通、重要なファクターではありませんが、オリゴマーのような低分子DNAの場合は50 mmol/l 以上のNaCl またはKCl を添加することにより収量低下を防ぐことができます。
  3. 8-ヒドロキシキノリン(8-キノリノール)には次のような利点があります。
    ① 抗酸化剤として作用します。
    ② フェノール相が黄色になるので透明な水相と容易に区別できます。
    ③ RNase の部分インヒビターとして作用します。
    ④ Vanadyl-ribonucleotide complex (VRC) をRNase インヒビターとして使用する場合、色の変化(黄→黒)によりVRC の存在を検定できます。
  4. フェノールは劇物なので、使用の際には次のような注意が必要です。
    ① 手袋や眼鏡などの保護具を着用して下さい。
    ② 皮膚や目にフェノールが触れた場合はただちに大量の流水で洗った後医師の診察を受けて下さい。
    ③ 操作はフード内で行って下さい。
保存方法 2-10℃遮光保存(室温輸送)
組成 66% フェノール, 0.1% 8-キノリノール, TEで飽和
pH TE飽和フェノール 7.2~8.2
備考 本品は二層になっており、黄色の下層がTE飽和フェノール、無色の上層は酸化防止のためのTE層です。
下層のTE飽和フェノールを使用します。

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製品内容

TE Saturated Phenol (50 ml)
構成品 容量 保存 備考
TE Saturated Phenol 50 ml x 1 2~10°C (遮光) 容器(褐色ガラス瓶)が保管袋に入っています。
TE Saturated Phenol (250 ml)
構成品 容量 保存 備考
TE Saturated Phenol 250 ml x 1 2~10°C (遮光) 容器: 褐色ガラス瓶

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使用例

TE Saturated Phenol の性状

フェノール処理の例

核酸水溶液(200 µl)
↓← TE Saturated Phenol, 等量(200 µl) 添加
↓ 混和
↓ 遠心分離 (11000 x g, 室温, 5分~15分)
↓上に核酸を含む透明な水層、下に黄色のフェノール層、白いタンパク質を含む中間層に分かれる
水層を新しいチューブに移す (中間層を取らないように注意する)



酵素失活のためのフェノール抽出とエタノール沈殿による回収の例

核酸水溶液(100 µl)*1、*2
↓←TE Saturated Phenol, 等量(100 µl)添加
↓転倒混和
↓遠心分離(11,000 x g, 室温, 15分)
水相(上層)を新しいチューブに移す
↓←3M Sodium Acetate (pH 5.2), 0.1倍量(10 µl)添加
↓←95~100%エタノール, 2~2.5倍量(250 µl)添加
↓放置(室温で10分間、または-20°Cで30分間)
↓遠心分離(11,000 x g, 4°C, 15分)
沈殿(上清を取り除く)
↓70% エタノール洗浄(1 ml程添加した後、遠心分離)
沈殿(上清を取り除く)
↓風乾 ( 乾燥しすぎると核酸が溶けにくくなることがある)
↓←d.d. H2O(RNaseフリー)またはTE(pH 8.0)を添加
除タンパクされ、バッファー交換された核酸水溶液

*1 核酸水溶液の体積を見積ります。水相を回収する際にいくらかロスする可能性があるため、少量の場合は100 µlほどにメスアップすると操作がしやすいです。
*2 除タンパク質をより効率よく行いたい場合は、Phenol/Chloroform/Isoamyl alcohol (25:24:1)を用いる方法もあります。


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資料 Data Sheet

SDS(Safety Data Sheet)

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関連情報

備考

参考文献

備考

関連製品

問い合わせ先

購入に関するお問い合わせ先
富士フイルム和光純薬株式会社および同社代理店・特約店
製品に関するお問い合わせ先
株式会社ニッポンジーン 学術営業課

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