Loading Buffer

電気泳動関連
バッファー
品名 Code No. 包装単位 価格 備考
Loading Buffer 313-90111 10 ml 4,000円  
6 x Loading Buffer Triple Dye 314-90261 1 ml x 3 4,000円  
6 x Loading Buffer Double Dye 313-90351 1 ml x 3 4,000円  
6 x Loading Buffer Orange G 317-90251 1 ml x 3 4,000円  

製造元 (株)ニッポンジーン

表示価格は希望納入価格 (税別) です。

製品説明


ローディングバッファーは、電気泳動用核酸サンプルを調製する際に添加する試薬です。ローディングバッファーには、アプライの際にウェル(ゲルの穴)の中にDNAサンプルが沈むよう比重を増やすためのグリセロールまたはフィコールと、電気泳動の進行を観察できる色素が含まれています。色素は、種類によって流れる速度が異なります。

Loading Buffer

試料容量に対して1/5~1/10量加えて使用します。2種の色素(ブロモフェノールブルーとキシレンシアノール)とGlycerolが入っています (上図①)
本品にはSDSが含まれているため、DNAと結合タンパク質(Taq MutSなど)の電気泳動パターンに影響することがあります。一方、酵素反応を終了させたい場合や、タンパク質量が多い試料溶液の場合にはSDSが含まれている方が泳動度への影響が少なくなります。

6 x Loading Buffer (Orange G, Double Dye, Triple Dye)

試料容量に対して1/6量加えて使用します。Triple Dyeは色素として、泳動物のほぼ先端を確認できるOrange G、Bromophenol Blue(BPB)、高分子の泳動度を確認できるXylene Cyanol FF(XC)を採用しています。 (上図④)
Orange GやDouble Dye では、BPBを使用しないことで、写真撮影時にはゲル中央部に色素影の無いUV写真を撮影することができます。 (上図②、③)
比重添加剤にはFicoll® PM400を使用しており、グリセロールに比べてバンドのスマイリングが起こりにくくなっています。

▲このページのトップへ

製品内容

Loading Buffer
構成品 容量 保存 備考
Loading Buffer 10 ml x 1 室温 0.02%(w/v) Bromophenol Blue, 0.02%(w/v) Xylene Cyanol FF, 50%(v/v) Glycerol, 1%(w/v) SDS
6 x Loading Buffer Triple Dye
構成品 容量 保存 備考
6 x Loading Buffer Triple Dye 1 ml x 3 室温 0.3%(w/v) Orange G, 0.03%(w/v) Bromophenol Blue, 0.03%(w/v) Xylene Cyanol FF, 15%(w/v) Ficoll® PM400, 10 mmol/l Tris HCl(pH7.5), 50 mmol/l EDTA (pH 8.0)
6 x Loading Buffer Double Dye
構成品 容量 保存 備考
6 x Loading Buffer Double Dye 1 ml x 3 室温 0.3%(w/v) Orange G, 0.03%(w/v) Xylene Cyanol FF, 15%(w/v) Ficoll® PM400, 10 mmol/l Tris HCl(pH7.5), 50 mmol/l EDTA (pH8.0)
6 x Loading Buffer Orange G
構成品 容量 保存 備考
6 x Loading Buffer Orange G 1 ml x 3 室温 0.3%(w/v) Orange G, 15%(w/v) Ficoll® PM400, 10 mmol/l Tris HCl(pH7.5), 50 mmol/l EDTA (pH 8.0)

▲このページのトップへ

使用例

6 x Loading Buffer の使用例

  1. DNAサンプル溶液 10 µlに対して、6 x Loading Bufferを2 µl 加え、数回ピペッティングして混合します(12 μlになるよう必要に応じてTE(pH 8.0)を添加)。
  2. そのうち10 µl をアガロースゲルのウェルに静かに注入(アプライ)し、電気泳動を行います。

泳動度対応表

アガロースゲル
Orange G
Bromophenol Blue
Xylene Cyanol FF
1% Agarose S
約 100 bp
約 900 bp
約 5,000 bp
2% Agarose S
約 30 bp
約 300 bp
約 1,500 bp
3% Agarose 21
約 10 bp
約 100 bp
約 500 bp

実験例1 電気泳動(写真撮影時の色素影の観察)

各サンプル(Marker 4 0.2µg/15µl、PCR産物 50ng/15µl、TE Buffer 15µl)に 6 x Loading Buffer を3µl加えて、写真撮影時に色素影を観察できるよう全量の18µlを3% Agarose21ゲルにアプライ後、100Vで30分間電気泳動を行った。EtBr入りバッファー(TAE Buffer 100mlに10mg/ml EtBrを5µl加えたバッファー)にゲルを浸したあと軽く振とうしながら10分間染色した。染色後のゲルを、水をいれたバットに移して浸し、15分から20分ほど放置して脱色させた後、撮影した。


電気泳動像(左)と、UV照射像(右)
A: Xylene Cyanol FF(青色)
B: Bromophenol Blue(紫色)
C: Orange G(黄色)


Lane No.
泳動サンプル
ローディングバッファー
1
6 x Loading Buffer Triple Dye
2
6 x Loading Buffer Orange G
3
PCR産物(299 bp) 50 ng
6 x Loading Buffer Triple Dye
4
6 x Loading Buffer Orange G
5
TE Buffer (negative control)
6 x Loading Buffer Triple Dye
6
6 x Loading Buffer Orange G

▲このページのトップへ

資料 Data Sheet

製品マニュアル

SDS(Safety Data Sheet)

技術情報

▲このページのトップへ

関連情報

バッファーの品質管理

備考

参考文献

関連製品

問い合わせ先

購入に関するお問い合わせ先
富士フイルム和光純薬株式会社および同社代理店・特約店
製品に関するお問い合わせ先
株式会社ニッポンジーン 学術営業課

ページトップ