CLEAR STAIN Blue
安全な核酸染色用試薬 クリアステインブルー
「CLEAR STAIN Blue」の製品規格変更および希望納入価格の改定を実施いたします。(2024年5月PDF)
電気泳動
品名 |
Code No. |
包装単位 |
価格 |
備考 |
CLEAR STAIN Blue
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312-08491 |
120 ml |
13,000円 |
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製造元 (株)ニッポンジーン
表示価格は希望納入価格 (税別) です。
製品説明
本品はアガロースゲル電気泳動後の核酸を染色するための試薬です。
本品は核酸を青色に染色し可視化するため、検出用の装置を必要としません。また臭化エチジウム(EtBr) のような変異原性はなく、取り扱いは非常に安全で容易です。
使用上の注意
- 電気泳動の際には6 x Loading Buffer Orange G など、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS) が含まれていないローディングバッファーを使用してください。ローディングバッファーにSDS が含まれているとゲルに染色されない丸い領域ができることがあります。
- 本品には沈殿物があります。よく撹拌して、沈殿物ごと添加して染色液を調製してください。
特長
・変異原性はなく、非常に安全・専用の検出用装置を必要としません
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製品内容
使用回数
200 mlの染色液を調製する場合、20 ml のCLEAR STAIN Blueを180 ml の水に加えて撹拌します。10倍に希釈した染色液は使用頻度にもよりますが、数日から1 週間以内であれば数回繰り返し使用できます。
CLEAR STAIN Blue (120 ml)
構成品 |
容量 |
保存 |
備考 |
CLEAR STAIN Blue |
120 ml x 1 |
室温 |
緑色~青色溶液 (10倍濃度 ) |
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使用例
使用の際には水(蒸留水、またはイオン交換水)で10 倍に希釈してください。アガロースゲルの大きさに合わせて、適当な大きさの容器(タッパー等)*1 を準備します。ゲルが染色液に完全に浸る量を調製します。
*1 青色色素は容器に付着します。染色用容器は本品専用としてください。本品に接触するもの(容器や使い捨てスポイト等)は、色素が付着してもよいものを使用してください。
染色液200 mLの調製方法
- メスシリンダー等で水を180 mL測り、染色用容器に入れます。
- 本品をよく撹拌してから、20 mLを容器に加え、またよく撹拌します。
本品には沈殿物があります。よく撹拌して、沈殿物ごと添加して染色液を調製してください。
染色方法
- 調製した染色液をよく撹拌してから、染色用容器にゲルが浸る程度まで加えます。
- ゲルを染色液に 30分間~60分間、浸します。
染色時間を長くすると、脱色に要する時間も長くなります。一晩脱色する場合は、染色時間を45分間から60分間程、長くするとより鮮明な電気泳動像が撮影できます。
脱色方法
- ゲルを染色液から取り出し、お湯 (55℃以下) に浸します。 15分間から1時間でバンドが確認できるようになります。
- 画像を保存する場合は、水道水につけたまま常温で2時間、または冷蔵で一晩置いておくとバックグラウンドが抜けたきれいな像が得られます。
使用例1 各アガロースゲル濃度の脱色の程度
染色液として、CLEAR STAIN Blue を10倍に希釈した溶液を用意した。
1%、1.5%、2%の Agarose S ゲルに Gene Ladder Wide 1 を 6 μl、5 μl、 4 μl、 3 μl、 2 μl、 1 μl アプライし、電気泳動した。
電気泳動後のアガロースゲルを取り出し、染色液の中に30分間沈めて染色し、溶液から取り出したゲルを水の中に15分間、2時間、3時間、24時間 沈めて脱色を行った後、写真撮影した。
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Q & A
- 染色後、ゲルの一部分が濃く染まりましたが問題ありませんか?
- 脱色中にゲルの色は抜けますので、問題ありません。調製した染色液はよく撹拌してからご使用ください。
- 脱色時間を短くするためシェーカー等で振とうした方がよいですか?
- 脱色は静置で問題なく進みます。また、振とうでゲルの割れ、欠けなど生じる可能性があるため、弊社では静置で実施しています。
より早く脱色したい場合はこまめに高めのお湯(60℃以下)を交換する方が早いです。
* お湯の温度が高い方が早く脱色しますが、60℃以上のお湯を使用するとゲルが溶ける恐れがあるためご注意ください。
染色時間が長くなると、脱色時間も長くなります。
- バンドを見やすくする方法はありませんか?
- アガロースゲルの厚さを薄くし、脱色時間を長くすると見やすくなります。
脱色時間が長すぎるとバンドがぼやける場合もあります。目的フラグメントのサイズ、ゲル濃度や厚み、染色時間にもよりますが、脱色時間は一晩よりも3-4時間程度の方がバンドが見えやすい傾向があります。
アガロースゲルの厚さは、アガロース濃度や強度、サイズによりますが、なるべく薄く(3-5 mm程度)すると見やすくなります。
工夫の一例として、下図のように発砲スチロールの箱にラップを張って、その上にゲルを載せるとバンドが見やすいです。
- CLEAR STAIN Blueで染色後、ゲルから切り出したDNAはクローニングに使用できますか?
- CLEAR STAIN Blueで染色したDNAは、切り出し・クローニングに問題なく使用できます。また、EtBr/UV処理したものと比較しても同等以上の形質転換効率を得ています。
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資料 Data Sheet
製品マニュアル
SDS(Safety Data Sheet)
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関連情報
使用上の注意
- 電気泳動の際にはドデシル硫酸ナトリウム(SDS) が含まれていないローディングバッファーを使用してください。ローディングバッファーにSDS が含まれているとゲルに染色されない丸い領域ができることがあります。
- CLEAR STAIN Blue 原液に塩が混ざると色素が析出して使用できなくなります。塩を含む溶液が付着した器具などを原液につけないようにしてください。
- 容器に色素が付着するため、染色用容器(タッパーなど)は本品専用としてください。衣服等に本品が付着しないようご注意ください。
備考
- 本品は試験研究用試薬ですので、医薬品、その他の目的にはご使用になれません。
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