品名 | Code No. | 包装単位 | 価格 | 備考 |
---|---|---|---|---|
Taq MutS | 316-04011 | 50 µg | 13,000円 |
製造元 (株)ニッポンジーン
表示価格は希望納入価格 (税別) です。
Taq MutS は、DNA 修復系で働く酵素で、DNA のミスマッチ塩基対を認識して結合します。Thermus aquaticus 由来のため、熱(0~ 75°C)に対して安定で、高い温度でも活性を維持してDNA と結合します。Taq MutS は、1 ~ 4 塩基の欠失(挿入)やGT、CT、AG のミスマッチ塩基対に効率よく結合するので、このような変異を検出する場合に非常に有効です。この特異的な結合活性を利用してポリアクリルアミドゲルあるいは固相上で変異を検出することができます。
本品には酵素反応専用バッファーとして、10 x Taq MutS Buffer 1 ml が添付されています。
起源 | Thermus aquaticus |
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M.W. | 89.3 kDa |
濃度 | 1 µg/µl |
形状 | 20 mmol/l Tris-HCl(pH 7.5), 100 mmol/l NaCl, 0.1 mmol/l EDTA, 1 mmol/l DTT, 50%(v/v)Glycerol |
酵素反応条件 | 100 mmol/l KCl, 50 mmol/l Tris-HCl(pH 8.5), 20 mmol/l MgCl2, 0.1 mmol/l EDTA, 1 mmol/l DTT, 2% Glycerol, 65°C 添付の酵素反応専用バッファーは酵素反応条件の10 倍濃度である。 |
結合試験 | 反応溶液20 µl 中、本品0.5 µg は、1 塩基欠失のある36 bp 合成DNA 100 ng と65°C 30 分間で50%以上結合することができる。 |
純度 | ・本品3 µg とプラスミドpBR322 0.5 µg を、37°Cで16 時間反応させた後、アガロースゲル電気泳動(0.8% Agarose S)を行った結果、oc-DNA の増加は認められない。 ・本品3 µg とλDNA 0.5 µg を37°Cで16 時間反応させた後、アガロースゲル電気泳動(0.8% Agarose S)を行った結果、λDNA の分解は認められない。 ・本品3 µg と基質RNA 2 µg を37°Cで16 時間反応させた後、アガロースゲル電気泳動(2% Agarose S)を行った結果、RNA の分解は認められない。 |
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構成品 | 容量 | 保存 | 備考 |
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Taq MutS | 50 µg | -20°C | |
10 x Taq MutS Buffer | 1 ml | -20°C | 酵素反応条件の10倍濃度 |
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1 ~ 4 塩基の欠失(Lane 2 ~ 5)および8 種類のミスマッチ(Lane 6 ~ 13)に対するTaq MutS の結合活性の違いを確認した。
基質DNA 20 ng/µl |
5 µl |
10 x Taq MutS Buffer |
2 µl |
Taq MutS(1µg/µl) |
1 µl |
H2O |
12 µl |
Total |
20 µl |
65°C | 30 min. |
(注意) Taq MutS は DNA に結合するのに Mg 2+ を必要としますので、
電気泳動バッファーとポリアクリルアミドゲルの両方にMgCl2(終濃度 0.1 mM) を入れます。
ニトロセルロースフィルター上にTaq MutS 500 ngを固定した後、ビオチンラベルした36 bpの合成DNA100 ngをフィルター上で反応させた。ビオチンに対してストレプトアビジン-アルカリホスファターゼ複合体を結合させ、発光基質を用いてX線フィルムで検出した。その結果、1~3塩基欠失(△1~△3)及びAG, CT, GTのミスマッチに特異的に結合した。
正常な配列(N:normal)に対して2塩基の欠失を生じた変異配列(M:mutant)を持つプラスミドを作製した。鋳型として、NまたはMのみを用いたものとNとMを混ぜたものを用いて各々PCRを行った。PCR終了後、変性とアニーリングを行い、直接Taq MutS(1 ug)を加えて65°Cにて30分間反応させ、電気泳動を行った。(下図参照)PCRで増幅する長さを60 bp, 100 bp, 200 bpの3種類で行った結果、それぞれにおいて欠失部位が検出できた。
4~10% 未変性ポリアクリルアミドゲル SYBR™ Gold染色 |
図. PCR Productsを用いた欠失部位の検出原理 |
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