品名 | Code No. | 包装単位 | 価格 | 備考 |
---|---|---|---|---|
ISOPLANT II | 316-04153 | 20 回用 | 9,000 円 | 医薬用外毒物 |
ISOPLANT II | 310-04151 | 100 回用 | 33,000 円 | 医薬用外毒物 |
製造元 (株)ニッポンジーン
表示価格は希望納入価格 (税別) です。
ISOPLANT II(アイソプラント2)は、植物、酵母、細菌から短時間にDNA を抽出するためのキットです。
従来品のISOPLANT と同様、Solution II の主成分である塩化ベンジルによって細胞壁などを破壊し、界面活性剤の存在下で可溶化します。植物の組織は動物の組織に比べて、多糖類やポリフェノール類を多く含んでおり、DNA を抽出する際に混入することがあります。これらの物質は、制限酵素反応やPCR を阻害し、DNA の定量を困難にします。
ISOPLANT II は、多糖類やポリフェノール類といった阻害物質を効果的に除去できるよう改良しました。また、草本植物からの抽出はもちろん、これまで難しかった木本植物からもDNA を抽出することが可能で、得られたDNA はPCR や制限酵素反応に使用することができます。
・植物、酵母、細菌から短時間でゲノムDNA を抽出・乳鉢等ですりつぶす必要がないため、多数のサンプル処理に便利・阻害物質(多糖類やポリフェノール類)を効果的に除去できるよう従来品ISOPLANTを改良
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冷蔵保存(2~10°C)
RNase A を長期間ご使用にならない場合は、冷凍保存(-20°C)してください。
RNase A 以外は、室温での保存も可能です。
構成品 | 容量(20回分) | 容量(100回分) | 備考 |
---|---|---|---|
Wash Buffer | 20 ml x 1 | 100 ml x 1 | |
Solution I | 6 ml x 1 | 30 ml x 1 | Solution I 中に白い沈殿が現れることがありますが、品質に問題はありません。このような場合には、37°C程度の湯浴にて結晶を完全に溶解させてから使用してください。 |
Solution II | 3 ml x 1 | 15 ml x 1 | 本品に含まれるSolution II の主成分は(医薬用外毒物)です。塩化ベンジルは消防法により危険物に指定されていますので、取扱いの際にはご注意ください。 |
Solution III-A | 2 ml x 1 | 10 ml x 1 | Solution III-Aは、白色の懸濁液です。Solution III-Aの溶液が蒸発してしまい白い固相のみが残っている場合、滅菌蒸留水を使って溶解して下さい。 |
Solution III-B | 2.5 ml x 1 | 12 ml x 1 | |
TE(pH8.0) | 2 ml x 1 | 10 ml x 1 | 10 mM Tris-HCl(pH8.0), 1 mM EDTA |
RNase A(1 mg/ml) | 20 µl x 1 |
100 µl x 1 | 長期間ご使用にならない場合は、RNase A を冷凍保存(-20°C)してください。 |
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1. 植物の葉より抽出されたDNAを用いたRAPD解析
2. 植物の葉より抽出されたDNAの制限酵素反応
3. 細菌、酵母より抽出されたDNAの制限酵素反応
4. ISOPLANT IIと従来品(ISOPLANT)の純度比較
それぞれ凍結粉砕した葉0.1gを用いて抽出したDNAの1/100量を使用して、RAPD解析を行った。
RAPD-PCR |
|||||
PCR Mixture | PCR条件 | ||||
Template DNA | 1 µl |
95°C | 3 min. | 1 cycle | |
10×Gene Taq Universal Buffer | 5 µl |
40°C | 5 min. | ||
dNTP Mixture (2.5 mM each) | 4 µl |
72°C | 1 min. | ||
Arbitrary Primer(AP-A-2 primer) (10 µM) | 1 µl |
↓ | |||
Gene Taq (5 units/µl) | 0.25 µl |
95°C | 15 sec. | 25 cycles | |
H2O | 38.75 µl |
40°C | 2 min. | ||
Total Volume | 50 µl |
72°C | 1 min. | ||
↓ | |||||
72°C | 5 min. |
lane 1. スイカ lane 2. キュウリ lane 3. カボチャ lane 4. トウモロコシ lane 5. イネ lane 6. ネギ lane 7. マメ lane 8. タバコ lane 9. ホウレンソウ lane 10. イチョウ lane 11. リンゴ lane 12. カキ lane 13. モモ lane 14. ユズ lane 15. プルーン lane 16. ナシ M : Marker 4 (φX174/Hae III) |
|
Arbitrary Primer: AP-A-2(TGGATTGGTC) Taq DNA polymerase: Gene Taq 3% Agarose 21 |
それぞれ凍結粉砕した葉0.1gを用いて抽出したDNAの1/20量を使用して、制限酵素反応 (5~20 units) を 行った。
lane 1. タバコ lane 2. ホウレンソウ lane 3. ニンジン lane 4. ナス lane 5. イネ lane 6. 茶 lane 7. ユズ lane 8. リンゴ M : Marker 2 (λ/Hind III・EcoR I) a : intact DNA b : Hind III digest + RNase A
|
|
0.8% Agarose S | |
注意 上記のデ-タは、DNAを抽出する際にNaBH4処理を行っています。 |
それぞれ1.5 ml液体培養したものから抽出したDNAの1/20量を使用して、制限酵素反応 (5~20 units)を 行った。
lane 1. Serratia marcescens lane 2. Moraxella bovis lane 3. Haemophilus influenzae c lane 4. Proteus vulgaris lane 5. Shizosaccharomyces pombe lane 6. Pichia pastoris lane 7. Sacaomyces cerevisiae M : Marker 2 (λ/Hind III・EcoR I) a : intact DNA b : Hind III digest + RNase A |
|
0.8% Agarose S |
ホウレンソウ及びリンゴの葉よりISOPLANT IIと従来品(ISOPLANT)で同量の試料からDNAを抽出し、 吸光度(200~300 nm)を測定した。
ホウレンソウの場合 |
リンゴの場合 |
||
---|---|---|---|
Abs | Abs | ||
ISOPLANT IIで抽出されたDNAは、260 nmにピ-クを持つきれいな山形を示し、多糖類、ポリフェノ- ル類等の夾雑物が除かれた純度の高いDNAであることが示された。
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