トマト黄化葉巻病診断キット
TYLCV Detection Kit
品名
Code No.
包装単位
価格
備考
トマト黄化葉巻病診断キット
NE0011
50テスト用
33,300円
従来品
トマト黄化葉巻病診断キット Ver.2
NE0021
10テスト用
33,300円
Ver. 2
製造元 (株)ニッポンジーン
販売サイト e Genome Order
表示価格は希望納入価格 (税別) です。
製品説明
トマト黄化葉巻病診断キット(従来品)
トマト黄化葉巻病診断キット Ver.2
本製品は、トマト黄化葉巻ウイルス ( TYLCV ) が存在するかどうかを検査、判定するためのキットです。きわめて感度の高い方法 ( LAMP 法 ) を利用していますので、トマト黄化葉巻病の早期発見、防除対策に有効です。トマト黄化葉巻病診断キット Ver. 2 は、検査溶液を増量することで従来製品よりもさらに取扱いやすく、結果を判別しやすい使用方法に改良されています。
特長
シンプルでスピーディーな使用方法
トマトやタバココナジラミを爪楊枝で突き刺し、検査溶液に浸して60~65°C で 1 時間温めるだけで検査ができます。
きわめて高感度な検査
少量のウイルスからでも正確な判定ができます。
明確な判定方法
判定は蛍光の発色を採用していますので、簡単に陰性、陽性を判断できます。
さらに便利なキットを新発売!
従来製品の検査溶液を増量したトマト黄化葉巻病診断キット Ver. 2 は、さらに取扱いやすく、判別しやすいキットです。
陰性と陽性を判別しやすく、
偽陽性が出にくい
↓
より正確な検査が可能に!
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製品内容
トマト黄化葉巻病診断キット (50テスト用)
構成品
容量
保存
備考
TYLCV検査液
230 μl
-20°C遮光
TYLCV酵素液
15 μl
-20°C遮光
蛍光発色液
15 μl
-20°C遮光
TYLCV陽性コントロール
25 μl
-20°C遮光
ミネラルオイル
1,000 μl
-20°C遮光
検査用チューブ
50本
室温
トマト黄化葉巻病診断キット Ver.2 (10テスト用)
構成品
容量
保存
備考
TYLCV検査液
230 μl
-20°C遮光
TYLCV酵素液
15 μl
-20°C遮光
蛍光発色液
15 μl
-20°C遮光
TYLCV陽性コントロール
5 μl
-20°C遮光
ミネラルオイル
400 μl
-20°C遮光
検査用チューブ
10本
室温
輸送方法
株式会社ニッポンジーンでは、ドライアイス梱包で製品をお届けいたします。 納品当日、製品を確実にお受取りいただき、到着次第できるだけ早く-20°Cフリーザーにて保存してください。
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使用例
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VIDEO
Q & A
トマト黄化葉巻病診断キットはどのような方法のキットですか。
LAMP 法という遺伝子増幅技術によってトマト黄化葉巻ウイルスのDNA を増やす方法を利用しています。検査サンプル中にトマト黄化葉巻ウイルスが存在する場合にのみ DNA が増えて蛍光が発色します。トマトの葉や茎、媒介虫であるタバココナジラミなどを爪楊枝で突いてすぐに診断ができる非常に簡便なキットです。抵抗性品種の選抜、幼苗検定などに応用できます。
トマト黄化葉巻ウイルスには多くの系統があるが、どれでも診断できますか
現在日本国内で発見されている愛知系統、静岡系統、長崎系統、土佐系統の全てを診断できるように設計されています。
愛知系統、静岡系統、長崎系統、土佐系統の区別は可能ですか
全てを一様に検出するように設計しておりますので区別はできません。愛知系統、静岡系統、長崎系統を区別する方法については別途ご相談ください。
検出感度はどのぐらいですか
100 コピー程度のトマト黄化葉巻ウイルス DNA を 1 時間で診断できることを確認しています。
感染直後でも検出できますか
感染後、少なくとも 10 日間経過していれば確実に診断をおこなうことができます。
診断のサンプルは何を準備すれば良いですか
苗の検査ならトマトの葉を対象とし、圃場で検査を行うならタバココナジラミを対象とするのが良いでしょう。また、トマト以外にも感染が知られている植物や、抵抗性トマト品種などからも診断できます。
検査環境、衣服の制約はありますか
圃場からトマト黄化葉巻ウイルス、タバココナジラミを持ち込まないよう、着衣、手袋の交換をこまめにおこなってください。その他、各施設において適切な防除措置を執ってください。
黄色粘着板で捕獲したタバココナジラミからも検査できますか
爪楊枝で直接突いて検査することができますが、粘着液を多量に持ち込むと誤判定の原因になりますのでご注意ください。
どんな爪楊枝でも良いですか
市販の爪楊枝をそのまま使用できます。
トマト、タバココナジラミのどの部分を爪楊枝で突いたら良いですか
トマトは頂芽または頂芽から 2、3 枚目の葉を突きます。また、感染が進行している苗については茎、根元など、ほとんどの部分にトマト黄化葉巻ウイルスが存在します。爪楊枝で数カ所を突いて診断をおこなうこともできます。なお、タバココナジラミは微小な昆虫なので、特別部分の指定はありません。
どのようなタイミングで使用すれば良いですか
圃場においてトマト黄化葉巻ウイルスの感染が疑われる場合や、苗を定植する前に使用してください。
陽性コントロールに感染性はありますか
陽性コントロールはトマト黄化葉巻ウイルスではありませんので、感染の心配はありません。
感染が見つかった場合はどうすれば良いですかか
専門の試験場等で詳細なウイルス検定を受けることをおすすめします。また、感染株は苗全体に感染が認められる場合があるので、疑わしい株は必ず根から抜き取り、ビニール袋等に密封して枯死させてから処分してください。感染していない葉や茎、実などもトマト黄化葉巻ウイルスおよびタバココナジラミの温床となりますので、絶対に露地に放置しないようにしてください。
検査環境の汚染除去の方法は?
トマト黄化葉巻ウイルス、陽性コントロールなどで検査環境が汚染した際は、1 % 次亜塩素酸ナトリウム水溶液で拭き取ってください。
希釈したり、容量を減らして使用できますか
希釈やスケールダウンは絶対におこなわないでください。
検査後サンプルや使用済みの爪楊枝はどのように処分したら良いですか
二重にしたビニール袋にまとめてそのまま廃棄してください。検査環境の汚染を防ぐため、オートクレーブ高圧滅菌処理や焼却処理はおこなわないでください。
偽陽性が現れることがありますか
葉の持ち込みが多すぎると偽陽性が現れることがあります。
トマト黄化葉巻病はどのような病気ですか
トマト黄化葉巻病はトマト黄化葉巻ウイルスの感染により引き起こされるウイルス病です。トマト黄化葉巻ウイルスが感染したトマトは葉の黄化や萎縮、生育不良を起こし、その結果、トマトの収穫量が減少します。現在、様々なウイルス防除対策が講じられておりますが、トマト黄化葉巻ウイルスを媒介するタバココナジラミは非常に微少な害虫であり、発見、駆除が困難であることから、被害は拡大の一途をたどっています。難防除病害であるため、早期防除対策が必要です。タバココナジラミを駆除し、早期に感染株を特定して廃棄してください。
トマト黄化葉巻病およびタバココナジラミの発生状況はどのようにしたら分かりますか
各都道府県および市区町村、公的農林水産試験場、JA などから常に最新の情報を入手してください。
タバココナジラミの駆除用薬剤はどこで調べれば良いですか
独立行政法人農薬検査所ホームページ、農林水産省農薬情報ホームページ、各種種苗会社、農薬会社などから情報を入手してください。
マイクロピペットなどの器具がありません。
本キットを用いる際に必要なマイクロピペットやピペットチップなどをまとめた「遺伝子検査ツールボックス」を eGenome Order サイトより販売しています。
遺伝子検査ツールボックス
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資料 Data Sheet
製品マニュアル
SDS(Safety Data Sheet)
リーフレット
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関連情報
備考
本品は試験研究用試薬です。医薬品の用途には使用しないでください。
LAMP (Loop-mediated Isothermal Amplification) 法は、栄研化学株式会社により開発された日本産の等温遺伝子増幅法です。
参考文献
Fukuta S, Kato S, Yoshida K, Mizukami Y, Ishida A, Ueda J, Kanbe M, Ishimoto Y. (2003) Detection of tomato yellow leaf curl virus by loop-mediated isothermal amplification reaction. J Virol Methods. 112 (1-2), 35
福田 至朗、吉田 桂子、神戸 三智雄 (2003) LAMP 法によるトマト黄化葉巻ウイルス検出技術の開発 ブレインテクノニュース112 (1-2), 35
福田 至朗、穴井 尚子、加藤 政司、吉村 幸江、深谷 雅博、矢部 和則、大矢 俊夫、神戸 三智雄 (2005) 簡易な鋳型調製によるloop-mediated isothermal amplification (LAMP) 法を用いたトマト黄化葉巻ウイルスの検出 関西病虫害研究会報
Notomi T, Okayama H, Masubuchi H, Yonekawa T, Watanabe K, Amino N, Hase T. (2000) Loop-mediated isothermal amplification of DNA. Nucleic Acids Res. 28 (12): e63
Prince AM, Andrus L. (1992) PCR: how to kill unwanted DNA. Biotechniques. 12 (3): 358
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