短時間の反応で、野生型T7 RNA Polymeraseを用いた従来品の約2~5倍のRNAを合成することが可能です(図1)。37℃、2時間で直鎖DNA鋳型から200 μg以上のRNAを合成できるので、長時間の反応を必要としません(図2)。
図1. RNA合成量の比較-1(1,600 base) | 図2. RNA合成量の比較-2 |
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1 : 野生型T7 RNA Polymeraseを用いた従来品 2 : CUGA® 7 in vitro Transcription Kit |
CUGA® 7 in vitro Transcription Kit |
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従来の製品 A | |||
従来の製品 B |
従来のin vitro RNA合成反応では、3'突出末端鋳型から異常なRNAが生じることが知られています。しかし、CUGA® 7 in vitro Transcription Kitでは鋳型の末端形状に依存しない正確なRNA合成が行われ、従来の製品に比べ目的のRNA量も増えています。
図3. SacⅠ(3'突出)末端鋳型によるRNA合成(1,600 base) |
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pBluescript SK+/Sac I 0.05 pmolから、野生型T7 RNA Polymeraseを用いた従来の製品とCUGA® 7 in vitro Transcription Kit を用いてRNAを合成した。 電気泳動: 1% Agarose-2.2 M ホルムアルデヒドゲル エチジウムブロマイドで染色 |
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1 : 野生型T7 RNA Polymeraseを用いた従来品 2 : CUGA® 7 in vitro Transcription Kit |
目的の転写産物 | |
不完全な転写産物 |
CUGA® 7 in vitro Transcription Kit は一部のターミネーター配列を認識しませんので、不完全なRNA を作らず、目的の RNA のみが正確に得られます。
図4. 鋳型配列中のターミネーター配列の影響 | ||
直鎖化した鋳型DNA(下図)0.05 pmolから従来の製品とCUGA® 7 in vitro Transcription Kitを用いてRNAを合成した。 電気泳動: 1%アガロース - 2.2 M ホルムアルデヒドゲル エチジウムブロマイドで染色。 |
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1 : 野生型T7 RNA Polymeraseを用いた従来品 2 : CUGA® 7 in vitro Transcription Kit |
目的の転写産物 | |
不完全な転写産物 |
*PTH signal : Bio Heらによって報告されたヒトPTH(preproparathyroid hormone) cDNA遺伝子内に存在するT7 RNA ポリメラーゼの転写反応終結活性を持つ配列。(He, B. et. al. J. Biol.Chem., 207:30 (1998))
野生型T7 RNA Polymeraseを用いた従来品よりも、正確に効率良く標識を取込むことができます。
図5. Biotin標識リボプローブの電気泳動(100 base) |
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(B)Biotin標識リボプローブの電気泳動写真。 野生型T7 RNA Polymeraseを用いた従来品では顕著に異常転写産物が認められるが、CUGA® 7 in vitro Transcription Kitでは目的産物が正確に転写されている。 |
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1 : CUGA® 7 in vitro Transcription Kit 2 : 野生型T7 RNA Polymeraseを用いた従来品 |
目的の転写産物 | |
異常転写産物 |
CUGA® 6 in vitro Transcription Kit
CUGA® 3 in vitro Transcription Kit
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