牛伝染性リンパ腫エライザキット

動物用体外診断用医薬品
Animal IVD
製品名 容量 備考
牛伝染性リンパ腫エライザキット (旧販売名:牛白血病エライザキット) 220検体用  
 

製造販売元 (株)ニッポンジーン

 

製品説明

牛伝染性リンパ腫は牛伝染性リンパ腫ウイルスに感染することで約5%の割合で発症する疾病です。ワクチンや治療薬がないため、感染牛の摘発と早期出荷などで淘汰する以外に蔓延防止策はありません。
本キットによる抗体検査で感染牛を見つけ出すことができます。本キットは牛伝染性リンパ腫の蔓延防止に役立っています。

特長

  • 牛伝染性リンパ腫ウイルス持続感染羊胎子腎細胞から抽出精製されたgp51を抗原としています。
  • 反応時間が100分程度であり、短時間で多数の試料が一度に試験できます。
  • 測定に必要な試薬類はすべて含まれていますので、ご用意いただくのは精製水だけです。
  • 非特異反応がきわめて少なく、血清の影響をほとんど受けません。
  • 特異性が高く、BLV抗体以外の各種ワクチンに対する抗体と反応しません。
  • 間接ELISA法を測定原理としているので感度が高く、客観的な判定が可能です。
  • 少検数体にも対応できるマイクロストリップ方式です。

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製品内容

牛伝染性リンパ腫エライザキット (220検体用)
構成品 容量 備考
抗原固相化マイクロストリップ プレート5枚  
10倍濃度洗浄液 500mL  
血清希釈用液 180mL  
指示陰性血清 7mL  
指示陽性血清 13mL  
標識体溶液 0.8mL  
標識体希釈用液 60mL  
発色基質液 60mL  
反応停止液 30mL  

効能または効果

牛血清中および牛乳清中の牛伝染性リンパ腫ウイルス抗体を検出します。

貯蔵方法

貯蔵:2~5℃の冷暗所で保管すること。凍結しないでください。

有効期間

製造後15か月間

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判定方法

以下の式でS/P値を求めることで、結果を判定します。

  • S/P = {S(P)-S(N)} / {PC(P)-PC(N)}
  • S(P): 被検血清または被検乳清抗原陽性ウェルの吸光度
  • S(N): 被検血清または被検乳清抗原陰性ウェルの吸光度
  • PC(P): 指示陽性血清抗原陽性ウェルの平均吸光度
  • PC(N): 指示陽性血清抗原陰性ウェルの平均吸光度

[判定]

S/P ≥ 0.3:陽性、 S/P < 0.3:陰性
 ただし、指示陽性血清の平均差引吸光度0.6以上、指示陰性血清S/P値0.3未満であること。

他の検査法との比較

BLV感染の診断法にはゲル内沈降反応(AGID)、受身赤血球凝集反応(PHA)、リアルタイムPCR(qPCR)などが知られています。
乳牛155頭より得られた血清について本キットを含めた4種の試験を行い、3種以上で一致した結果を最終判定とし、判定が二分した5検体を除いた150検体を有効検体数としました。
各試験法の判定と最終判定とが一致した検体数を一致数とし、有効検体数に対する一致数を一致率で表しました。
本キットはqPCRとともに高い一致率であり、BLVの診断は本キットのみの使用でも信頼性の高い判定ができることを示しています。

特異性

本キットでの抗体検出は以下のワクチン抗体が共存しても干渉を受けません。
牛伝染性鼻気管炎、牛ウイルス性下痢、牛パラインフルエンザ、牛RSウイルス感染症、牛アデノウイルス7型感染症、牛流行熱、牛アカバネ病、炭疽、大腸菌6価、サルモネラ2価、ヘモフィルス・ソムナス、クロストリジウム3価トキソイド、破傷風トキソイド

使用上の注意

被検血清または被検乳清は非働化していないものを使用してください。
未使用のマイクロストリップは枠にはめ込んだ状態で保存液をこぼさないように水平に保ち、ビニル袋のチャックを完全に閉めて保管して下さい。

Q & A

よくある質問

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資料

SDS(Safety Data Sheet)

関連製品

  • 豚熱エライザキット(220検体用)
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お問い合わせ

キットに関するお問い合わせは、下記のELISAキット販売窓口担当までお願いいたします。

株式会社ニッポンジーン 診断試薬部
ELISAキット販売窓口担当まで
住所 〒930-0982 富山県富山市荒川1丁目1番25号
TEL 076-442-3611 (受付時間: 平日9:00-12:00、13:00-17:00)
FAX 076-443-9121
E-Mailanimal-ivdnippongene.com

 

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