C4U株式会社とのライセンス契約締結のお知らせ

(2021年11月8日)
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株式会社ニッポンジーン(代表取締役社長:金山晋治、本社:東京都千代田区、以下 ニッポンジーン)は、C4U株式会社(代表取締役社長:平井昭光、本社:大阪府吹田市、以下 C4U)と CRISPR-Cas3 によるゲノム編集技術特許に関してライセンス契約を締結いたしました。
これにより、ニッポンジーンは、CRISPR-Cas3 技術を使用する研究用試薬の開発および製造販売することについて、日本国内で非独占的に実施する権利を得ました。
CRISPR-Cas3 技術は、オフターゲット変異が少なく安全性が高いことやターゲット遺伝子とその周辺を広く削ることができるといった特徴を有しており、国内発の新しいゲノム編集技術として注目されています。
ニッポンジーンは、ゲノム編集技術に必要な研究用試薬を供給することにより、わが国のゲノム編集技術の発展に貢献して参ります。

 

<ニッポンジーンについて>

ニッポンジーンは1982年に設立されたバイオテクノロジー企業です。人、動物、植物、地球(環境)の「健康」をキーワードに、得意とする「遺伝子」と「抗体」の技術を用いて、遺伝子工学研究用試薬、体外診断用医薬品、検査・診断試薬の開発及び製造事業、バイオテクノロジーに関する新規技術開発及び受託研究事業を展開しています。
「健全な生命科学の進歩・発展を支援する」ことを基本方針として、ライフサイエンス分野の研究開発で使用される酵素類をはじめ、核酸抽出や遺伝子増幅用試薬など、多くの研究用試薬を国内で生産し供給しています。

<C4Uについて>

C4Uの基盤技術である CRISPR-Cas3 技術は、C4Uの創業メンバーである東京大学医科学研究所先進動物ゲノム研究分野の真下知士教授、大阪大学微生物病研究所の竹田潤二招へい教授らの研究成果を基に開発されたCRISPR-Cas3を用いた新しいゲノム編集技術です。
C4Uは、CRISPR-Cas3 技術に関する特許につき国立大学法人大阪大学より再実施許諾権付独占的通常実施権許諾を受け、遺伝性疾患に対する新規の遺伝子治療法の開発及び同技術のプラットフォーム展開を目指しております。

 

用語の解説

  • ゲノム編集技術: DNA切断酵素と人工的にデザインしたRNAなどを細胞に導入し、ゲノムの局所を選択的に切断、改変する技術です。
  • CRISPR-Cas3: CRISPR-Cas9 同様に二本鎖DNAを切断しますが、crRNA(ガイド)認識配列が長い(27塩基のガイド配列)ことから、特異性が高く、オフターゲット変異(狙った部分以外の変異)が少ない、より安全なゲノム編集ツールです。また、大きな欠失を起こすことも可能なため、遺伝子の改変に加えて機能を失わせることも得意としています。
  • CRISPR-Cas9: 現在広く利用されるゲノム編集技術の一種で Cas9 がガイドRNA と結合し、ガイドRNA の一部(20塩基のガイド配列)と相補的な DNA を選択的に切断します。ガイド配列を変更することにより、様々な塩基配列をもつ DNA を選択的に切断することができます。

本件に関するお問い合わせ先

株式会社ニッポンジーン 研究試薬部 学術営業課
TEL 076-451-6548 (受付時間: 平日10:00-12:00、13:00-17:00)
FAX 076-451-6547
WEB https://www.nippongene.com/

 

※C4U株式会社へのお問い合わせ先

C4U株式会社 管理部
TEL/FAX:06-6369-7180
Email:info@crispr4u.com
ウェブサイト https://www.crispr4u.jp/

 

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