siRNAのよくある質問と答え


Q : siRNAの効果は他のアンチセンスオリゴの場合とどう違うのか?

A : mRNAレベルで遺伝子の発現をノックアウトする手法は長年研究されてきましたが、既存のアンチセンスオリゴ(様々な化学修飾オリゴ)では、遺伝子の抑制が不十分であったり、非特異的であったりすることがしばしばありました。近年の研究で、短い二本鎖RNA(siRNA)によって、配列特異的なmRNAの分解が起こることが示されています。

Q : 合成siRNAとin vitro転写で作成したsiRNAに違いはあるのか?

A : in vitro転写で化学合成と同様にRNAi研究に適したRNA分子を合成することはできます。しかし、in vitro転写でsiRNAを作る場合、in vitro転写 、精製、定量等々の各段階において、高度な習熟を要します。合成siRNAの方が手間がかからず簡便です。

Q : siRNAの3'末端に2塩基のピリミジンを付加する理由は何か?

A : 3'末端にdTdT(またはUU)を付加したsiRNAが最も効率的であることが、いくつかの研究で示されています。siRNAの安定性の観点からdTdTの付加を推奨していますが、UUでも効果は変わりません。

Q : 1つの標的遺伝子についていくつのsiRNAを作れば良いのか?

A : 2〜4種類のsiRNAを設計すると良いでしょう。ただし、場合によっては、1つでも十分であったり、10程度設計して試さなければ十分に効果のある配列を見つけられなかったりすることもあります。

Q : 設計したsiRNAが機能しなかった場合、どうすれば良いか?

A : RNAiは大変効率の良い手法ですが、siRNAが機能しないこともありえます。そのような場合、下記の項目をチェックしてみて下さい。

Q : どのような陰性コントロールを使えば良いか?

 どのような研究でもコントロールの選び方は大事なポイントですが、RNAi研究では、特に対照実験が重要です。そのため、下記の対照実験を推奨しています。

Q : どのような細胞を使用できるか?

A : トランスフェクションに適した細胞であれば、どのような細胞でもRNAi研究を行えます(最近の研究では、トランスフェクションに適さないとされているprimary cellでもRNAiを行えるとの報告もあります)。ただし、どのような細胞を使うとしても、予備実験を行い、使用するsiRNAの濃度や、siRNAとトランスフェクション試薬の比等を最適化して下さい。細胞は状態の良いものを使用してください。

Q : siRNAでどれくらい遺伝子の発現が抑制されるのか?

A : mRNAレベルでは、通常80〜95%阻害されます。タンパク質レベルでは、標的となるタンパク質の寿命に依存します。

Q : siRNAの精製方法は何が良いのか?

A : RNAは安定な二次構造を形成しやすい分子です。そのため、ニッポンジーンでは完全長でない産物を除去するために、PAGE精製をスタンダードとしています。

Q : 合成siRNAの品質管理はどのように行っているのか?

A : 合成siRNAは質量分析(MALDI-TOF)で品質をチェックしています。


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