LAMP-FLP法は、LAMP(Loop-mediated Isothermal Amplification)法による遺伝子増幅と、蛍光共鳴エネルギー移動現象(Fluorescence Resonance Energy Transfer)を利用して、遺伝子多型を簡便に検出することが出来る方法です。
LAMP法を用いて遺伝子多型領域(SNPs)を含むDNAを増幅します。 その時、SNPs下流配列の5'末端に蛍光標識が導入されるようにFluorescent Loop PrimerとSNPs領域に特異的にハイブリダイズするQuencher Probeも一緒に加えておきます。
LAMP法増幅産物を会合曲線解析します。反応温度を高温にすることでLAMP法増幅産物が1本鎖に解離します。この時、Fluorescent Loop PrimerとQuencher Probeもそれぞれ解離される為、蛍光を発光します。その後、反応温度の低下に伴い、Fluorescent Loop PrimerとQuencher Probeが再びハイブリダイゼーションすることで消光します。Quencher ProbeはSNPs領域に設計されている為、フルマッチの方がミスマッチよりも高い温度で消光されます。